人生は自分自身で切り開く。自分のレールは自分で敷く。

暗闇のなかで光を見つける

今のような変化が激しい時代、安定を求めるというのは会社に依存することではない。

安定とは、自分で自分の人生を切り開く能力に比例する。

でも、多くの人は他人が敷いたレールの上を走ることばかりに忙しくなって、自分でレールを敷く勇気を失っている。

神崎

どうせ人生生きていくなら、苦労するより安定したほうがいい。

毎年毎年、何もかもが激変してしまう人生より、ある程度の見通しを立てることができる人生を生きていきたい。

それなら必要なのはこの能力。

自分で自分の人生を切り開く能力を身につけることが、本当の意味での安定を手にする方法である。

はじめに

私たちは、例えば良い会社への就職。公務員になること。コネで既得権益の甘い汁を吸うこと。ムダを節約して資産を築くこと。

それらが人生における安定だと考えるが、実はそれは安定ではない。

高い学歴を入手して良い会社に入っても、仕事を失う可能性はある。公務員になればリストラされないので仕事を失うリスクは低い。

が、人間関係その他の要因によって、その仕事を手放さなければならないこともある。

人生の安定の拠り所にあるお金だって確かにあるうちはいい。でもお金は使えばなくなるもの。

お金を持っていることそれ自体は、安定でも何でもないのである。

本当の安定とは?

では本当の安定とは一体何だろうか?

それはズバリ自分で自分が歩む道を見つける能力である。

今の仕事を失っても。お金も人間関係も、今まで築いてきたすべてのことがダメになってしまっても。

再び立ち上がり、自分が進む道を見つけていく。変化が起こっても変化に適応し、道を切り開いていく。

そんな人生における生存の道のりを見つけることができる能力。これこそが本当の意味での安定力。

人生何が起こっても。すべてを失ったとしても。そこでゲームオーバーにならず、自分が生きる場所を見つけることができる。

この能力こそがまさに、本当の意味での安定であり、人生を生きていく上での最強スキルである。

予定調和の人生像

私たちは、「自分の人生はこう歩むべき」「これがなければ絶対にいけない」という、人生で守りたいことリストを持っている。

安定の正体はまさしくそれであり、自分が予想できる生活。予想できる未来を、なんとしても守ろうとする傾向がある。

ところが現実的な話、人生本当に変化が起こるときは一瞬である。

失いたくないものを失う。そして自分が見たくなかった現実。見ようとしなかった現実に直面させられる。

人間力が試されるのはまさにこのときで、ここで一からやり直すことができる。自分をあきらめず、また前へ進むことができる。

その力こそがまさに、人生における本当の安定である。

安定した人生を送るために

では安定した人生を送るためにはどうすればいいのか?

大切なのは、人生における絶対領域を持たない。変化に適応し、どんどん自分を変えていくことができる柔軟性を持つことである。

人生で何かがうまくいかなくなったとき。常に別の可能性を探り、新しい選択肢に心を開いておく。

「自分には○○しかない」と考えず、常に他の選択肢があることを忘れない。もちろん、見栄もプライドもそんなものは一切必要ない。

捨てる必要があるならあっさり手放す。そして別の新しい何かを手にしていく。変化の連続に適応していく。

それこそがまさに安定力。すべてが移ろうこの世を生きる、最強のスキルである。

最後に

人生は何から何まで思い通り。自分が計画した通りの予定調和の人生になることはありえない。

一昔前はドッグイヤー。そして今はマウスイヤー。世の中は、信じられないくらいの速度で、変化を続けている。

だから人生にはどんなことも起こりうる。

問題なのは起こったことに対処できること。変化に適応し、自分自身を変えていくことができること。

安定とは、クビにならない仕事を見つけることではない。たくさんのお金を持つことでもない。

何が起ころうとも、自分を変化させ、新しい道を見つけることができる能力である。

すなわち自分の人生は自分で切り開く。この気概を持つことこそが、本当の意味で自分の人生を救うのである。

出典

『成功者の告白』(講談社+α文庫、2006年)