「天敵」にさえ頭を下げることになったときの考え方

偉そうなオヤジ

そうだなぁ、土下座でもしてみるか。さぁ、私に君の覚悟を見せてくれ。

大和田常務

世の中はいろいろ不合理だ。

ときに、嫌なやつに頭を下げ、本当は自分が悪くはないのに「申し訳ありませんでした!」と謝罪をしなければいけないときだってある。

それは本当に屈辱である。自尊心を著しく傷つける。

しかし、大切なのは最後の最後である。最後の最後に逆転して、物事があなたの望む通りのめでたしめでたしになることが重要である。

この意味で大切なのは、いかに賢く柔軟に苦境を乗り越えられるかどうか。

考え方によっては、頭一つ下げるだけで問題が解決できるなら、今の苦境を乗り越えられるなら、それはそれでありなのかもしれない。

「今の自分のプライドなんて知ったことか、最後には俺が勝つ!」

そんなふうに柔軟に考えられるようになれば、あなたは強い。

卑屈さも、生き抜くために大切なしぶとさに変わる。だからほんの少しだけ、相手に対して勝者の気持ちを味わせてやったと思えばいい。

最後にはあなたが勝って、「この度は本当に、申し訳ありませんでした!」と倍返しで頭を下げさせることができればいいのだから。

出典

『ドラマ 半沢直樹』より