生きている限り誰かとのつながりは続く。だからこそ

チームで協力する

対人関係は難しい。学校や職場に行きたくなくなるのも、人生でつまづくのも、その原因は、十中八九対人関係である。

岡田尊司

人生で成功したい。幸せになりたい。

そのために最も必要なのは学歴でも才能でもない。対人スキルである。

なぜなら世の中は人の集まり。人から忌み嫌われてしまえば、人生で成功することはもちろんのこと、幸せに生きていくことはできない。だからいくら勉強ができて高学歴をゲットしても、人間関係が不得手なら必ずどこかで詰む。

人にはない才能があったとしても、周囲から嫌われてしまえばその才能を発揮する場所を与えられず、世の中に埋もれていく。しかし、学歴や才能がなかったとしても、対人技術にすば抜けたものがあれば話は別だ。

この世の中において、美味しい地位を占めることができるだけでなく、周囲の人に恵まれて、幸せになることもできる。この意味で、学歴よりも才能よりもずっとずっと価値を持つ人生最強のスキルとは、まさに対人スキルである。

結局、この世を生きていく限りにおいて、人は人から逃げることはできない。だからこそ学歴や才能よりも対人関係力が重要になるわけで、だからこそ、不必要に人から嫌われることは慎み、少しでも味方を増やしていきたい。

もちろん、出会う人すべての人から好かれる必要はない。それは不可能である。ただし、大切なのは人生どんなときも、自分のことを嫌う人の数よりも、自分のことを最低限嫌いではない人の数を増やすことが大切だ。

最終的に、自分のことを嫌う人よりも嫌いでない人の方が多ければ、人生はなんとかなる。つまりは、人にこびる必要はないけれど、周りの人の存在を決して軽視してはいけない、という話である。

出典

『対人距離がわからない』