旅先で見た犬のウンコは忘れなさい。
斉藤一人
控えめに言っても人生は本当にいろいろある。
良いこともあるし、思い出すのも不愉快なくらい、嫌なことだって経験する。
だからこそ日々心に刻み、実践したいことが一つある。それは、嫌なことはさっさっと忘れてしまう、という努力である。
起こったことは起こったこと
人生で起きた嫌なをことを忘れないで、ずっとそのことを考えていればどうなるか?確実に言えるのは、それによってあなたは不幸になる、ということである。
なぜならそれは「過去に囚われている」ということ。過去とは既に起こったこと。すなわち、自分の努力ではもう、変えることができない。
もちろん、過去を思い出すことによって、そこから教訓を得ることはできる。だから教訓を引き出してしまえば、もうそれで十分。それ以上、嫌なことを思い出す意味はないのだ。
そんなことをして自分で自分を不幸にするくらいなら、きれいさっぱり、忘れてしまった方がずっと自分のためになる。
大切なのはその先のこと
起こったことはしょうがない。それを変えることができない。それならさっさっと忘れてしまえばいいのである。
嫌なことは考えない。忘れてしまい次へ進む。そうすれば次に素晴らしいことが待っているかもしれない。
だから今、わずか1秒でも、過去に起こった嫌なことを考えて、自分で自分を不幸にするのは損である。それなら自分のためになる努力をした方がよい。それこそが、嫌なことはさっさっと忘れてしまう、という努力である。
過去に囚われて、今そこにあるかもしれない自分の幸せを見逃してはいけない。より良くなるチャンスを見逃してはいけない。人生はいつだって、より良く更新していくことができるのだから。
出典
『斎藤一人 大商人の教え』