価値観とは
何が大事でそうでないかを判断する際の基準。
幸せに暮らす人の考え方。
不幸な人の考えること。
違うのは、価値観と行動。
大事だと思うこと
私たちは、いろんな価値観を持っている。
ある人は自由を大切にし、一人の時間を何よりも大切にする。
ある人はお金に価値を置いて、お金を稼ぐことを生活の中心にする。
またある人は、人間関係を一番に考え、人と過ごすことを優先する。
この違いは、それぞれの価値観の違いにほかならない。付き合う人、仕事、服、家、ライフスタイルetc。これらはその人の価値観の反映だ。
では、人はどうやって価値観は身につけるのか?
価値観とは、親や兄弟など、あなたの身近にいる人から暗黙のうちに伝えられるもの。身近な人と過ごすことによって、
「○○はよい」
「△△はだめ」
といった判断基準が、無意識のうちに伝えられていく。
しかも、それは意識しないと気がつかない、空気のようなもの。自分で自覚しない限り、そのことに気がつくことはない。
外の行動は内面の反映
人は自分が大切だと思う価値観によって、その行動を変えていく。
「お金が何よりも大切」という価値観を持っている人は、収入の多い会社に勤め、投資や節約などのお金の情報を、注意深く集めることだろう。
「仕事より趣味が大切」という人は、会社はほどほどに、できる限り早く退社し、自分の時間を持とうとするだろう。
自分がどんな価値観を持っているのか、それによって人生はガラリと変わってしまう。
今自分がいる場所は、自分が持っている価値観に沿った場所であり、これから先に進む場所も、自分の価値観に沿った場所に向かっていく。
心にインストールされた、価値観という名の羅針盤が、人生の行く先を決めるのだ。
その価値観は本当にあなたのものか
今の人生に満足している、その場合は問題ない。抱く価値観=自分の望む人生なら、それはそれでいいのだろう。問題なのは、今の人生が自分が期待してものではないときだ。
人は知らず知らずのうちに、誰かが作ったレールに沿って生きていく。学歴、富、社会的地位、異性からの人気。これらはいわばhavingの価値観で、「持てば持つほどよい」とされる価値観を指す。
本質的に人の価値とは関係ないが、社会ではこれらを得るための競争が繰り広げられている。果てしなく続く競争に、「何かがおかしい・・・」と感じる人もいるかもしれない。
「成功など興味がなく、静かにノンビリと生きていきたいけど・・・」という人も、違和感を感じながらも、他の人と同じように競争社会の荒波にもまれていく。
その原因は、自分の行動が人から与えられた価値観によって動かされているからだ。大人になっても、親や社会、誰かから植え付けられた価値観の影響に縛られているのだ。
なぜ違和感を感じるのか?
「今の人生、何かおかしい。思っていた人生とは違う・・・」
そういうときにまず意識したいのは、自分がどんな価値観を持っているのか、ということだ。
大切なのは、人生と価値観を一致させること。自分の価値観を洗い出し、本当に必要なものなのか、自分の人生はどうしたいのか、考えるのだ。
人は、自分の価値観と行動が一致していない限り、幸せにはなれない。
人とのつながりを大切にしている人が、一人孤独に暮らしていても、幸せにはなれない。お金に価値観を置いている人が貧乏だったら、お金がないことへの苦しみで一杯だ。
自分はどう生きたいのか。その生き方を妨げている自分の価値観は何なのか。それが見えれば、行動を変えることができる。
人生を変えたいときは、心の奥深くにインストールされている価値観に気づくことのが第一。そこから、全てが始まるのだ。
参考文献
苫米地英人『まずは親を超えなさい!』