人は自虐の甘さに慣れてしまうと本当に終わってしまいます。自分の可能性を簡単にあきらめるのは、人生なんかこんなもんだと諦念して悟ったふりをして、前に進むことから逃げた、ただの甘えです。
小池一夫
人生は最初から最後まで、何もかもがうまくいくことなんてほとんどない。
例えば20代の頃、やることなすこと失敗続きだった男が30代に入って人生逆転。仕事もお金も、あらゆる面でうまくいきだす。そういう話はたくさんある。
この意味で人生はどこでどうなるか分からない。自分が人生を完全にあきらめてしまうまでは、いつでも人生逆転のチャンスがある。
逆転のチャンスを信じる
大切なのは、今人生がうまくいっていないとしても、自分が活躍できるときは来る。今ここでない他のどこかで、自分が成功できる場所が見つかると、信じることである。
それは実際、自分が自分を見捨ててしまわない限り、実現可能な話である。逆に言えば、早急に自分に見切りをしまった場合、人生逆転の可能性は消えてしまう。
だからこそ、人生はどこでどうなるか、先のことは誰にも分からないにも関わらず、たかだか20代30代で、「自分の人生はもう詰みだ」と自分を見捨ててしまうことは、本当にもったいない。
本当にめでたしめでたしの人生を送るために
もちろん、人生で希望が全く見えないとき、「もうダメだ」と心が折れてしまう気持ちは仕方がない。「良くなる」証拠が見えないとき、それを探す気力を保つのは、容易なことではない。
しかし人生最後には良くなる。何があっても途中経過で、最後の最後にめでたしめでたしになる。そんな自分の人生への信頼を持つことは本当に大切である。
それは実際「生きる希望」となり、どん底を抜け出すための力を与えてくれる。
最後に
人生いつ逆転できるかは分からない。しかし、自分が自分を信じている限り。「きっと良くなる!」と信じている限り。
実際になんとかなる。「自分はこんなものである」と人生をあきらめることは簡単にできるが、それは本当にもったいない。
生きている限りいつだって、思わぬ自分と出会うことができる。
どんなピンチがやって来ようとも、期待はずれの現実が目の前にあったとしても。人生逆転のチャンスは与えられる。自分自身が人生をあきらめない限りは。
出典
『人生の結論』