人生すべての経験をムダにしない「解釈力」

人生にたそがれて

日々の仕事や人生において起こる出来事の、「意味」を考えるという習慣を身につけていくと、特に、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失といった「逆境」と思える出来事に遭遇したときには、その「意味」を深く考えることができます。

逆に言えば、日頃から、出来事の「意味」を考えるという習慣を持たないと、いざ、大きな逆境が与えられたとき、ただ心が混乱するだけで、冷静に「解釈力」を発揮して、その出来事の「意味」を考えることができません。

田坂広志

起こることにはすべて、意味がある。

良いことも悪いことも。最低最悪、絶対に起こっては欲しくなかった出来事ですら、それが起こるには起こるなりの理由がある。

ただ、なぜそれが起こるのか?

正しく意味を理解するためには、起こった出来事から気づき、学んでいく「解釈力」が必要である。

この考え方を知れば、人生どんな逆境においても、自分を見失わず、試練を乗り越えて、成長していくことができる。

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はじめに

人生で大切なのは、「何が起こった」のではなく、起こったことをどのように解釈するか。

何かが起こることはもうどうしようもならないが、起こったことをどのように解釈するか。その選択はすべて自分に与えられている。

だから、人生幸運な人は、どんな最悪なことが起こっても、起こった出来事を好意的に解釈し、乗り越えていく。

だから幸運な人が実際に幸運をつかみやすいのは、「解釈力」を存分に発揮しているからである。

大切なのは起こってしまった出来事ではなく

一方で、ほんの小さな出来事すら「最悪」と解釈してしまい、自ら人生自滅してしまう人もいる。

これはまさに考え方の違い。「解釈力」の違いである。

だからこそ繰り返し意識しておきたいのは、「何が自分の人生に降り掛かったのか」ではない。

人生で起こってしまったことを、自分自身がどのようにとらえるか。まさにそこが、運命の分かれ道である。

これが人生の「解釈力」

人生、最悪のことは確かに最悪かもしれない。どうプラスに考えても、それが自分にとって良いこととは思えない。

そういうとき大切なのは、無理にプラスを引き出すことではない。

「何のために」その出来事が今自分の身に降りかかったのか。その意味を問うことである。

そして、その出来事が起こったことによって、自分は人生から何を問われているのか?何に気づく必要があるのか?

「解釈力」を発揮する絶好のときである。

意味は必ずそこにある!

人生山あり谷あり。

良いことだけを経験して、あの世に行くことはできない。むしろ、良いことだけ経験する人生は、とても貧しい人生である。

なぜなら人生、あの挫折があったからこそ。あの苦しみがあったからこそ。あの失望があったからこそ。そしてあのどん底があったからこそ。

気づける何かが、あるのである。成長できる自分が、いるのである。

だからこそ大切なのは人生「何が起こったか」ではなく、起こったことをどう解釈するかが大切だ。

最後に

人生に起こることに意味はある。それは自分に何かを気づかせてくれる。

それは一体何だろうか?今の自分にとって、どんな意味があるのか?どんな運命に、自分を導こうとしているのか?

何が起こったとしても、じっとその声に耳をすませたい。気づく必要があることに気づきたい。

そこに、それが起こった本当の理由があるのだから。

出典

『逆境を越える「こころの技法」』(PHP文庫、2017年)