恋愛は人為的だけど、結婚は運命的だな。
浅田次郎
私たちは、誰かと出会い、恋をする。それは自然なことのように思えるかもしれないが、実はとても特別なことである。
生まれも育ちも違う、別々の人生を生きてきた男女が出会い、一緒に時間を過ごすようになる。そして場合によっては、一生をともにする関係にまで発展する。
そのことを真面目に考えれば、本当に不思議な話である。
なぜ出会うべくして出会うのか?
では、なぜその人が相手だったのか?なぜ他の人ではなかったのか?あの人ではなくこの人だったのか?
それを考えると、運命の不思議さ。そしてご縁の存在に驚愕せざるを得ない。だから「人は出会うべくして出会う」という言葉は、まんざらウソではないのかもしれない。
特にただの恋愛ではなく結婚にまで発展する出会い。それはやはり特別なものである。なぜならそれは意図ではなく結果だからだ。
もっと言えば、そこには運命としか言いようがない、深い何かが実際にあるのである。
縁ある人とはベストタイミングで出会う!
例えばあなたは今「誰かと出会って結婚したい!」と強く考えているとする。
ところが皮肉なことに、その気持が強ければ強いほどなぜかあなたは出会えない。出会いそのものはいろいろあるが、「この人!」という人と出会えない。そして結婚することができない。
しかし、「もういいや、結婚しなくても」と何もかもがどうでもよくなったとたん。すべてをあきらめかけた途端。突如「そのとき」が到来。なぜか運命の人と出会ってしまう。
そう、そこには運命という、理屈ではどうにもならない何かがあるのである。
最後に
人生で本当に縁がある人とは何がどうあってもやがてはつながる。
だからこそ結婚とは最終的にご縁で決まる。良いものであれ悪いものであれ、2人の間を取り持たせる深い何かによって、つながることになっている。
それは、「私はこのときこんなタイミングで結婚したいです」と自我を主張したところで、決して思い通りにはならない。
ただしタイミングはいつも完璧。あなたにその運命があるならばご縁はやがて与えられる。これ以上ないくらい、最高のタイミングで。
出典
『世の中それほど不公平じゃない』