「縁が切れた」と感じたとき、人生は動き始めている

上を見る女性

突然だが、あなたには次のような経験はないだろうか。

「今まで仲が良かったのに、急に友人と話が合わなくなった」

「恋人と、会おうとしてもタイミングが合わずに、すれ違うことが増えた」

「前までは一緒にいて楽しく感じたのに、最近はなぜか疲れてしまうようになった」

今まで、そこにあった縁が突如、切れてしまった。

その原因は、自分に何らかの原因があるのかもしれない。だからこそ、こうした人間関係の変化は、「悪いこと」のように感じてしまうかもしれない。

だが、本当にそうなのかは、わからない。もしかしたらそれは、あなたの人生のステージが変わったからかもしれない。

ときに人間関係は、自分自身に変化が訪れることによって、以前と同じ関係ではいられなくなることがある。つまりそれは、「縁が切れた」というより、「自分が変わった」ことによって、「関係が変わる」ことも、あるのだ。

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「昔の自分」のままではいられなくなったときに起こること

私たちは、自分自身の変化によって、同じ出来事に対する受け止め方や、行動が変わっていく。

以前なら気にならなかった相手の言葉が、なぜか引っかかるようになる。以前なら断れなかった誘いを、断れるようになる。以前なら我慢できていたことを、「もう、無理をしたくない」と感じるようになる。

外側にあるものが変わっていなくても、自分が変わることによって、その見え方や、関わり方は変わっていく。

あなた自身に何らかの変化が訪れた結果、その人自体は変わっていなかったとしても、あなたの反応や行動が変わることによって、その関係性は変化していく。

たとえば、あなたが「相手に合わせることによって成り立っていた関係」。

事前に連絡をくれることもなく、突然「会おう」と言ってくる。相手から嫌われることを恐れて、誘いに乗ってしまう。

だけど、あなたは自分の時間を大切にするようになり、「会えない」と言えるようになった。すると相手は、以前ほどあなたを誘わなくなる。

このときあなたは、少し寂しく感じて、関係が変わってしまったように感じることもあるかもしれない。その一方で、「相手に合わせることによって成り立っていた関係から、前に進んだ」とも言える。

このように、自分に何らかの変化が起きたとき。人生が動き始めたとき。その一部として、人間関係に変化が現れるのは自然なことなのである。

「縁が切れた」現象の後ろにあるもの

いつも一緒にいる人。親しいと思える人。そうした人が離れていく。縁が切れたように感じる。それは突然起こるし、「悪いこと」のように感じてしまうこともある。

だがここで大切なのは、自分がどうだったか、気づくことだ。

あなたは、その人と一緒にいるとき、どんな自分だっただろうか。安心していただろうか。それとも疲れていただろうか。無意識のうちに、相手の顔色をうかがっていただろうか。

本音をきちんと、伝えていただろうか。そうではなく、相手に合わせるために、自分を抑えていただろうか。

それまでは意識を向けていなかった自分に気づくことで、「縁が切れた」という現象が、自分自身が変わり始めたことに気づくきっかけになる。

つまりその関係は、もしかしたらあなた自身が変わったことで、以前と同じ関係ではいられなくなったのかもしれない。

あなた自身が次のステージへと向かい始めたからこそ、これまで当たり前だった関係を、「もう、十分だ」と感じるようになったのかもしれない。こうした現象は、しばしば人生で起こりうる。

変わっていくものを、変わらないようにしなくていい。

人生は、変化の連続だ。何一つ変わっていないように見えたとしても、日々、何かが、少しずつ、変わっていく。

そして、私たちの人生にはそれぞれのステージで、それぞれすること、学ぶことがある。逆に言えば、今そこにいる人々、続いている関係は、それが続くだけの理由があるとも言える。

私たちは変化を止めることはできない。「同じ関係を続けたい」と思っても、それが変わってしまうときは、変わってしまう。だがそれは、「悪いこと」とは限らない。自分自身の何かが変わっていく過程の一部として、起こる現象の一つである。

自分が変わっていく。周囲の人も、変わっていく。そのなかで、同じ関係を、同じように、続けていくことが必ずしも「良いこと」とは限らない。

場合によっては、人間関係がガラッと変わってしまうことも、必要なことかもしれない。それは、自分自身の人生が変化している、一つの証なのかもしれない。

最後に

一つの別れは、一つの出会いへと通じていく。それは、人生が変化を繰り返し、その時々に出会う人も変わっていくからだ。

私たちは、関わる人を通じて、自分自身を知る。人は鏡であり、私たちも、相手にとっての鏡になっている。

だからこそ、その縁が今もそこで続いているならば、大切にすればいい。だが、何かが変わってしまって、その縁をこれ以上つなげることができなかったとしても、それを悪くとらえる必要もない。

自分が変わっていく。人生が変わっていく。そこに意識を向けることが、大切なのだから。