人間は、手探りで人生を生きていく。障害があると「思う」だけでは、障害は乗り越えられない。
障害が「ある」ことをきちんと認め、それを突き崩していくための努力をしなければならない。
ここにこそ、人間が生きていくうえでの根本的な命題がある。
青木雄二
人生一寸先は闇。
人生は自分自身の意志と努力で作り上げていくものかもしれないが、実際問題、自分の意志や努力だけではどうにもならない何かがある。
この意味で、本当に、生きていくことは難しい。
しかし、人生で何があろうと、人生の主人公は自分自身である。たとえその物語が思い通りにならなかったとしても、常に最善を目指して生きていくことが大切だ。
そしてそれは実際にできる。
これがダメならアレを試す。夢が破れたらまた新しい夢を探す。そうやって物語を自分自身で作り直していく。その繰り返しだ。
だから人生をコントロールする必要はない。ただ、今目の前の現実誠実に向き合っていく。それだけでいい。
そうやって目の前のことに真剣になっていれば、やがて行き着くところへ行き着く。もしかしたらその場所こそが自分の人生の目的地であり、自分だけの物語なのかもしれない。
出典
『ゼニの人間学』