人生、先のことを考えすぎない。悩み出せばきりがないから

きぐるみマン

いつのころからか、私は「この日、この空、この私」と書くようになった。

人生、考え出せば、悩み出せば、きりがない。

「この日、この空、この私」といった気持ちで生きるしかないのではないか、と。

城山三郎

控えめに言っても、生きることはたいへんである。

仕事は何を選ぶのか。まわりの人とどう付き合うか。結婚はするのかしないのか。

ほんとうにごくありふれた人生を生きることでさえ、様々な悩みがつきまとう。

そして、人生に対して真剣な態度で向き合えば向き合うほど。あれが気になるこれが気になるで、決して心が休まるときがない。

考え出せば、悩み出せば、本当にきりがない。

今を生きるということは未来に怯えることじゃない

人生あれこれ考えて疲れ果ててしまわないために大切なのは、これから先のことをあれこれ考えない努力をすることである。

明日のことや来月のこと、来年のこと。

遠い遠い将来のことを考えて不安を感じるくらいなら、一切そんなことは考えないほうがいい。

それよりも今日。今日どう生きるのか。今日という時間だけに集中して生きる。

なぜなら、私達が本当の意味で生きることができる時間は、今だけだからである。

大切なのは今どうするか

人生は楽しんだものがち。

人生を楽しむためには、今幸せになること。そのために今自分ができることをしていくほかない。

遠い未来の幸せのために今を犠牲にすることもできるが、その犠牲が未来において、本当に役に立つのかは分からない。

犠牲ばかりを強いられてすべてが無意味に終わる。これは最悪である。

だからこそ、先のことをあれこれを考えても仕方ない。大切なのは、今どうするのか、ということなのだ。

気負わずに自分らしく

人生、考え出せば、悩み出せば、きりがない。

だから、これからのことに心を煩わせるより、もっと肩の力を抜いていきよう。

別に何かを失ってもいい。人生ときにうまくいかなくてもいい。自分は結局、どんなときも自分だし、それで十分ではないか。

今という時間を自分なりに精一杯生きることができれば、それでいいではないか。

だからこそ「この日、この空、この私」。無理をしすぎないことである。

出典

『無所属の時間で生きる』(新潮文庫、2008年)

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