今日何をするか。誰と会うか。勉強するかゴロゴロするか。どの学校へ進学するか。仕事は何を選ぶのか。投資をするのか貯金するのか。結婚するか独身のままでいるか。
人生は決断の連続。もし決断が正しければ、人生は自分の望む方へ近づいていく。しかし、決断が間違っていれば、「人生、こんなはずじゃなかった・・・」となってしまう。
決断するのは自分自身だ。だからこそ、どうやって決断すればいいのか、迷ったときはどうやって決断すればいいのか、何らかの根拠、決断の基準が必要になってくる。
好き・嫌いで決断する
しかし、決断に100%失敗しないのは現実問題難しい。
熟慮に熟慮して決めた答えが「ハズレ」のこともあるし、「何となく良さそう」と軽い気持ちで決めたことが「大当たり」になることもある。
だから、絶対に失敗しないで決断しようとするよりも、むしろもっとシンプルに、したいかしたくないかで決めたほうが、結果的に満足できるように思える。
例えば、ある人から仕事を頼まれたとする。
話を聞くと、一見条件が良さそうだが、なんとなくイヤな感じがする。乗り気になれない。こういうときは仕事を引き受けるのをやめてしまう。
好き嫌いの感覚は人間の原始的な感情なので、そこに正しい根拠はないかもしれないが、案外決断するときの正しい根拠になる。
本能的に、自分にとって良いか悪いかを判断している。「イヤだなぁ」と思ったことをしてもたいてい上手くいかないのはそのためだ。
なので、AかBか、どちらかを決める必要があるときは、どちらが好きか、どちらがいい感じがするか、そこを判断基準にすると、後悔がない決断ができる。
どうしても自分で決められないことは
ただ、ときにどうしても決断ができないときもあると思う。そういうときは、あえて決断せず、流されてみるのも一つの方法かもしれない。
例えば、あなたは結婚を考えているA子さんという彼女がいる。
A子さんも結婚適齢期に入り、あなたと結婚したいと考えている。しかしあなたは、なんとなく結婚に迷っている。結婚したいという気持ちもある。しかしハッキリと決断できない。
そういうときは、あえて答えを出さずに流されてみる。そうすると、A子さんが煮えきれないあなたの態度にキレて別れを伝えてくるかもしれないし、外堀を埋めて、あなたをA子さんの両親に会わせようとするかもしれない。
決断せずにいると、状況に変化が起こってくる。その流れに身を任せてしまうのだ。そうなれば、どちらにしろ結果が出る。つまりは、どうしても決断できないことは、保留にしておくのだ。
人生、100%全て自分で決める必要はない。ときに、人のご縁とか、偶然の状況によって流れに身を任す。それによって、新しい道が見えてくることもある。
決断することも大切だが、どうしても決断できないことは神頼みならぬ、流れ頼みで様子を見てみるのも一つの方法だ。人生ときに、自分で答えを出さない、というのも決断の一つである。
最後に
人生は決断の連続。
自分でどうするか、どちらの道を選ぶか。それを迷わず決めることができ、まっすぐ進むことができたら、それはとても素晴らしいことだと思う。
基本的に決断は、好き嫌い、いい感じがするものを選べば、そうそうハズレを引くことはない(イヤな方を選んでも楽しくないし美味しくない)。
ただ、どうしても決められないこと、迷ってしまうことは保留にして答えを焦らないことだ。
決められることはさっさと決めてしまうが、決められないことはあえて決めずに流されてみる。そんな柔軟性を持つことが、長い人生、大切なことだと思う。
人生いろいろ、迷うことも悩むこともあるが、何があろうと人生は一度きり。後悔のない選択をして、自分にとって最高の体験にしたいものだ。