人は人、自分は自分。誰かと幸せを比べる必要はない

我が道を行く

周りから観たら何の問題もないと思われている人でも、辛いことに出会っていることがあります。貧しい家庭の人でも、小さなことに喜びを感じている場合もあります。

人の幸せ不幸というのは、体重計や血圧計で計測できるものではありません。どんな境遇の人にでもそれぞれ辛さや苦しみがあり、喜びや幸せがあります。

試練を乗り越え宝物にすることができるか、小さな幸せでも心から喜びを感じられるかには、その人の生きるスタンスが大切だと思うのです。

佐々木常夫

人生面白いのは、「幸せになる方法は千差万別だが、不幸になる方法は決まっている」ということである。

もしあなたが今すぐ不幸になりたければ、自分と人とを比べてみるといい。

「自分のここがあの人よりも恵まれていない」

「私の収入はあの人より低い」

そんなふうに、自分と人を比較して、自分が人よりも劣っていると思えるところをあげつらえば、今すぐあなたはかんたんに不幸になることができる。

逆に言えば、自分と人をいちいち比べなければ、わざわざ不幸になることもない。だから、大切なのは幸福になる方法を知ることより、不幸になる方法を知ることである。

結局、人生は人それぞれ違う。何が幸せなのかも違う。それなのに、わざわざ人と自分を比べて不幸になる必要などない。

ただあなたは、自分にとって何が大切なのか。何が自分を豊かに、そして幸せにしてくれるのか。ただそれだけを意識していればいい。

結局どんな人生でも良いところがあれば、悪いところもある。大変なこともたくさんあるだろうし、理不尽なこともある。

ただ、そのなかで、自分の人生に意味を見出し、幸福を見つけるのは自分の仕事である。

あなたがすべきなのは、人と自分を比べることではない。ただあなたがあなたの人生において、本当に価値があることを見出していく。

その先にこそ、幸福はあるのだから。

目次
出典

『それでもなお生きる』(河出書房新社、2014年)

我が道を行く
Follow Me