「自分に満足できない」という不幸

幸せを探しに旅に出ました

しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね

一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる

水前寺清子

人生で幸せになる方法は2つある。

1つは、「今ここ」自分の幸せを見つける方法。そしてもう1つは、何が自分を幸せにしてくれるのかを知り、それを手に入れる方法。この2つだ。

幸せとはある意味、状態のことである。つまり、「自分は幸せだ」と感じている状態のことである。

この意味において、幸せになるためには、何かを手に入れる必要はない。ただ、いかに自分の人生で幸せを感じられるものがあるか。それを見つけて、数え上げていけばいい。

しかし、それをしているにも関わらず、自分にウソをついている気がするとき。どうしても、幸せを感じられないとき。

もしそうだとしたら、幸せがやって来るのを待っていてはいけない。自分から幸せを探しに行けばいい。納得がいくまで、探し続ければいい。

「○○があれば自分は幸せになれる」と信じられることも、それは一つの幸せである。

少なくとも、本当は満足していないのに、「自分はこれでいいのだ」と自分にウソをつくより、ずっといい。

つまり、今の自分にどうしても満足できないなら。何をどう考えても幸せを少しも感じられないなら。

もう幸せがやって来るのを待つ必要はない。自分自ら、幸せを探しに行こう。そういう話だ。

出典

『365歩のマーチ』(星野哲郎作詞、1968年)