したいこと、やりたいことはできるときにやっておく

楽しむこと

無上の喜びを追求したことのない人間。

世間的には成功を収めるかもしれないが、まぁ考えてごらんなさい。なんという人生でしょう?

自分のやりたいことを一度もやれない人生に、いったいどんな値打ちがあるでしょう。

ジョーゼフ・キャンベル(アメリカの神話学者)

目的を達成するために、人は様々なことを我慢し、犠牲にする。

いい大学に入るため、遊びを我慢し勉強漬けになること。会社で出世するため、社内政治に熱を入れ、イヤな奴と上手くやる。当然土日も犠牲にする。会社を起こして経済的に成功するため、365日馬車馬のように働く。

したいことを我慢して、目標を達成するために頑張ることで、確かに人は成功するのかもしれない。

いい大学に入れば、いい会社に入れば、周りがチヤホヤしてくれるし、経済的に成功すれば、いい服を着れて、いい家に住み、世間の評判も得ることができるかもしれない。

しかし、それが本当に幸せなことかは、実際分からない。

周囲の目は、予想以上にうつろうし、したいことをずっと我慢して、「みんながいい」と思うことを追求していっても、常に空虚さがつきまとう。

死を迎えた人が一番後悔することが、「自分のしたいことをしなかったこと」であるという。いくら社会から高い評価を得ても、富や名誉を得ても、人は幸せにはなれないようだ。

自分のしたいことをせず、我慢ばかりしても、成功はできるかもしれない。しかしその代償は大きい。一度きりの人生を、後悔が残るものにしてしまう。

人生、たしかに我慢も必要だが、したいことは出来る限りしておきたいものだ。

出典

『神話の力』(ハヤカワノンフィクション文庫、2010年)