お金を失う。その痛みから学べること

コイン

騙されて失った金銭ほど、有利に使った金銭はない。その金銭で取りも直さず知恵をあがなったことになるからである。

ショーペンハウアー

ペシミズムを説いたドイツの哲学者は言う。仮にお金を詐欺で失ったとしても、変わりに受け取るものがある、と。

それは知恵である。

知恵は、一度身につければ、それが一生に渡り自分の財産になる。そして、身につけた知恵は人から奪われることはない。

これほど価値のある財産が、この世にあるだろうか?

だからこそだろう、「学び続けるものは富み続ける」と1万円札のあの人も、同じことを言っている。

わざわざ自分に投資する意味

教育や知識は、今すぐのお金にはならないかもしれないが、教育に身につけたものは、有形・無形のカタチで、あなたの資産になる。

頭を使うことで、仕事を効率的にこなすもできるし、より成果の上がる方法を工夫することもできる。覚えたことを組み合わせることで、全く新しい形の何かを生み出すこともできる。

知恵に力は、とてつもなく強大だ。

もしも、お金を不本意な形で失うことになったら、そのお金を何と交換したのかを考える。お金を失った悔しさ、失敗の後悔を記憶したら、それはそれで十分に意味があったのだ。

生き金は自分の未来を助けてくれる

自己投資によって身に付けた知識や経験は、この世から強制退場させられない限り、いつでもどこでも使うことができる半永久的な力である。

お金は使ったら消えてしまう。それは当たり前の話である。しかし、お金を使っても後に残る使い方があることを知っておいて損はない。

それこそが自分にお金を使うこと。自分の学びのため。経験のため。お金を使うという知恵である。

それで身につけた力は、その後の人生において、長く長く、自分を助けてくれることだろう。

最後に

世の中には簡単に失われてしまうものと、一度身につければ誰にも奪われないものがある。

何も考えずにお金を使えば簡単に消えてしまうが、お金を自分のためになるように使うことで、誰にも奪われないものを手に入れることができる。

だからこそ学びは大切である。知恵を身につけるための投資。経験を身につけるための投資は、惜しまないことである。

出典

『幸福について―人生論』(新潮文庫、1958年)

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