「これから先、どう生きていけばいいのか分からない・・・」
「やることなすことうまくいかない。一体どうすればいいのか・・・」
「将来のことを考えると不安。これから自分の人生はどうなってしまうのだろう・・・」
控えめに言っても、生きることは不安なことの連続である。
昨日までは素晴らしく人生がうまくいっていた。しかし、今日になって突如人生に逆風が吹き、一歩先すら見通せない。
リアルに「一寸先は闇」を経験するのが人生というものである。
だからこそ大切なのは、人生先が見えなくなってしまったとき。自分の心を整えて、一歩一歩、自分の人生を歩んでいくことである。
はじめに
人生先が見えずに不安を感じたとき、どうやって自分の心を整えていけばいいのか。何を希望の光にして、人生を歩んでいけばいいのか。
まず知っておきたいことは、「先が見えないときは先を見通す必要はない」ということである。
人生先が見えないとき。
それは自分がまるで霧のなかにいて、自分がどこに向かえばいいのか。歩いてはいるけれど、正しい方向へ進んでいるのか分からない。
そういう状況である。
ただ足元を見る
このような状況において大切なのは、遠く前を見て歩いていくことではない。
むしろ遠くを見るのではなく、自分の足元をじっと見据えて、一歩一歩、ゆっくりと歩みを進めていくことである。
前はきりがかかって見えないかもしれないが、自分の足元だけは、しっかり確認することができる。
だから自分が一歩一歩歩みを進めていく。その足元だけをしっかり見て、何かにつまづかないよう、注意することである。
ぜったいに、焦らない。
一歩一歩足元を見て丁寧に歩んでいけば、きりは最善のタイミングでスッキリと晴れる。
軽やかに走り出すはそれからで十分。
前すらハッキリ見えないのに、走り出してしまっては、何かにつまづいて転んでしまう。最悪怪我をしてしまうかもしれない。
だから焦る必要はない。
ただ自分の足元だけを見て、ゆっくり。焦らず。現状を無理に変えようとせず、進んでいけばいい。
「今できること」にすべてを集中する
一歩一歩前へ進んでいくことは、今、自分ができる限りのことを、できる限りのちからで丁寧にやっていくことである。
別に無理に、新しい何かを始める必要などない。
仕事でも人間関係でも。今自分が持っているもの。与えられているものを大切にして、丁寧に向き合っていく。
人生先が見えないときは、そんな地道な努力が必要なときである。だからこそ、忍耐力が必要なのかもしれない。
先が見えずに不安を感じる意義
未来を描けないときは、無理に描かなくてもいい。
この先が不安なら、その不安な気持ちを、決して否定してはいけない。なぜならそこに不安な気持ちがあること。
それ自体が実は、自分にとって重要な、メッセージの一つだからである。
不安を否定してしまえば、それは影となっていつも自分の心につきまとうが、不安を素直に認めて受け入れれば。
そこから何かに気づくことができる。それは今後において、必要な何かである。
最後に
目の前にきりがかかって、前がよく見えない。自分の歩みがどこへ向かっているかは分からない。
それでも、足元をしっかり見て一歩一歩、ゆっくり歩く。そうすればやがて、きりも晴れ、目の前には新しい景色が広がっていく。
だからこそ転ばないために。今必要なのは足元をしっかり見ることである。
人と比べなくていい。自分の人生は自分のタイミングがある。一歩一歩足元だけを見て、しっかり、しかしゆっくりと。
歩いていこう。