私たちが必ず読んでおかなければならない、それを読まなければ幸福になれない、人間形成もできないというような本のリストなどは存在しないのである!
ヘルマン・ヘッセ
人生、成功は人それぞれ。
人それぞれ、人生に固有のテーマがあって、求めるもの、成すべきことも人それぞれ違う。ということは、人生で成功するために学ぶことも、当然人によって違う。
何を読んで何を学ぶのか、どんな知識を探し求めて自分のものにしていくのか、それは自分の人生次第。成功したい、理想の人生を実現したい。そういうときに読書は欠かせない。
読書をすることで、新しい発見があり刺激があり、それによって自分自身が開眼し、成長する。この意味で、読書は成功への道、自己実現に不可欠なものだ。
では具体的に、一体どんな本を読めば成功できるのか?
成功法則が書かれた自己啓発本を読むのもいいかもしれないが、早い話、「これだけは絶対読まないといけない」という本はない。
一番なのは人生のそれぞれのタイミングで、自分が必要とする本を読めばいいのだ。
自分にとっての成功を定義する。進みたい方向を明確にする。それができていれば、読みたい本、読むべき本が分かってくる。
それらの本が、自分の人生にとっての意味ある本となり、やがては人生を変える恩書となる。
必要な本を読むことほど、本当に人生に役立つものはない。人生、求めるものが分かっているなら、それを手にするための本が分かる。
読書は有益だが、「すべき」と強制するものではない。必要に応じて「自然にする」ものでいいのだ。
成功を求める気持ちがあるのなら、必要なとき、必要なタイミングで、読むべき本も見つかるだろう。
出典
『ヘッセの読書術』