Whatever is, is reasonable.
起こっていることは、すべて正しい。私はそのとおりだと思った。
自分にとって不都合なものであっても、目の前の事実を躊躇なく受け入れること。言葉を換えれば「世間は正しい」とつねに思え、ということである。
柳井正
人生で経験することすべてを自分のための必要な学び変える魔法の言葉。それが、「起こることはすべて正しい」という言葉である。
人によっては、この言葉を素直に受け入れることは非常に難しいかもしれない。しかし、目の前で起こっていることには意味がある。今の自分にとって必要なことだから起こっている。
ほんの少しでもそう考えることができれば、人生は変わる。なぜなら、人生で起こることから、必要なことを学べるからである。
大切なのは起こったことから学ぼうとする姿勢
たとえ今目の前で起こっていることが自分にとって極めて不都合なことであったとしても。
不本意でストレスがたまることだったとしても。絶対に受け入れたくない現実でも。それが起こったことに意味がある。
つまり、自分に必要だったからこそそれが起こった。こう考えることで、自分の意識が変わっていく。そしてそこから何かを学ぶことができる。
マイナスはプラスになる!
人生マイナスがあれば必ず、それ相応のプラスがある。
もし人生でとんでもない不運がやって来たとしても。理不尽な出来事が連鎖して起こったとしても。
「自分の人生は今、こんなにも最悪だ。しかし今こうなっているということは、こうなるだけの理由があるかもしれない」
そう考えることによって、マイナスからプラスを見つける心構えができる。
もちろん、現実は今すぐ変わらない。しかし時間が証明してくれる。「起こることはすべて正しい」と。
最後に
大切なのは、目の前の現実と向き合うことである。
それがたとえ納得できないことだとしても。理不尽な状況だとしても。
必要なことだから起こった。起こるべくして起こった。そう考えることができたなら。人生は驚くほど変わる。
大切なのは起こったことから学ぼうとする姿勢である。大切なことに気づこうとする自分自身の心構えである。
必要なことに気づくことができれば。学ぶことができれば。それで十分、意味があるのだ。
出典
『現実を視よ』