人生の豊かさを高める5つのポイント

豊かさ満喫

満足できる人生を生きたい。

後悔のない豊かな生き方がしたい。

そんなときに意識したいのが「人生の満足度」である。

豊かな人生を実感する5つのポイント

「人生を豊かにする」という言葉がある。

人生は数字で明確に良し悪しを測ることができないが、ある程度は指標化し、その良し悪しを測ることができる。

具体的には、次の5つの指針をもとに、人生の満足度を測ることができる。

1・健康

2・お金

3・人間関係

4・仕事

5・時間

人生はバランス。これら5つのどれか、バランスが欠けていては満足度が低く、不安定で偏った人生になってしまう。

この意味で、それぞれのバランスをとっていくことが、豊かな人生を送るために不可欠であると言える。

健康

まずはじめに、豊かな人生に必要不可欠なのが健康だ。

当たり前ですが、健康でなければ、人生を楽しむことができない。体調が悪かったり病気だったりすると、思うように動くことができない。気分も良くない。

この意味で健康でいることは、豊かな人生の必要絶対条件である。

お金

世の中には「お金がなくても幸せになれる」と言う人もいるが、私はその意見に賛成しかねる。

そのことを知るには、お金がないとどんな惨めで不自由な思いをするか、一度体験してみるとよい。キレイなことを言う人に限って、裏の顔は表とは違うものだ。

ただし、「お金があるから幸せになれる」というのも、間違っている。

お金はあくまで道具であり、使い主の使い方一つ。持ち主が上手く使えないと持ち主を傷つける諸刃の刃になる

よくあるのが、宝くじの高額当選者の話。一夜にして億万長者になった人を追跡調査すると、その大半が宝くじが当選する以前より不幸になっているという話がある。

お金を手にした途端、知らない「親戚」が増えたり、友人だと思っていた人がタカリ屋になったり、トラブルに巻き込まれたり、「お金はあればあるほど良い」というシンプルな話ではない。

お金をたくさん持っている人は、それなりに大変なことがのしかかる。お金はあればあるほどそれ相応の責任が持ち主にのしかかり、お金によって人生が狂うこともある。

すなわち持つものには持つものの責任があり、それをコントロールするための能力と知識が必要になってくる。「本当に自分に必要なお金」がどれくらいなのか、冷静に考えてみる必要があるだろう。

人間関係

次のことを想像してみる。

朝起きて職場に向かう。通勤電車のなかでは皆しかめっ面。職場につくと、誰一人あなたに声をかけてくる人はいない。上司はしかめっ面であなたの悪口をネチネチ言ってくる。

職場でストレスをためて家に戻ると、家族は無言。あなたに「おかえり」も言わないし、家族はみな好き勝手、別々のことをしている。

誰かに自分の気持ちを分かってもらいたいと思っても、あなたには自分のことを話せる友人が一人もいない。どうだろうか。人間関係が終わってるなかで、豊かさを感じることができるだろうか?

人生を豊かにするために、たくさんの人に囲まれている必要はない。人間関係は量より質だからだ。

日々関わる人達と、最低限の社会的関係があって、不要なトラブルがないこと。加え、何人か、濃い人間関係があること。

自分のことを認識してくれる人がいてこそ、人間は自分の存在を確認することができる。

人間関係が全くなかったり、周囲の人とトラブルばかりあるのは、人生の豊かさを損ねる原因の1つだ。

仕事

人は誇れるものを成し遂げることによって誇りを持つことができる。

さもなければ、偽りの誇りであって心を腐らせる。人は何かを成し遂げたとき、自己実現する。

仕事が重要なとき、自らを重要と感じる。

経営学者のドラッガーはこう言った。この言葉は、仕事の本質を端的に表した名言だと思う。

人は達成感によって喜びを得られる。仕事で結果を出せたとき、それを周囲から祝福されたときの喜びは、人生の豊かさの1つだ。

自分のしていることが、誰かの役に立ったり、それによって高い評価が得られること。仕事はこのような喜びを与えてくれる。

お金を稼ぐことは労働の目的の1つだが、それだけでは仕事で喜びを得ることはできない。

人は、本質的に誰かに認められたい存在だ。仕事で結果を出すことは、その欲求を満たす手段になりうる。

時間

時間は唯一平等に与えられた資産だ。

お金持ちも貧乏人も、成功者も失敗者も、才能がある人もない人も、時間だけは誰もが同じだけ、与えられている。

今日という1日、何をして何をしないかが、あなたの人生を形作る大きな要素になる。

1日自由時間があったとして、その時間で読書をして知識を身につけることもできるし、ゴロゴロ何もせずに1日を過ごすこともできる。使い方はあなた次第。

問題は、時間という流れていくカタチのないものを、いかに有効に使えるか。それは、1日の終わりに満足感を持ってベッドに入れるかどうかが判断の基準になる。

人にはタイムリミットがある。

その時が来れば、人生終了。時間は限られていて人生で出来る事は限りがある。だからこそ、時間があるうちに、何をして何をしないかを判断することが大切だ。

5つの領域を平均以上に

このように、人生の豊かさは、健康を始め、お金、人間関係、仕事、時間、5つの領域をもとに測ることができる。

これらのどれか、バランスが欠けていると、何かに秀でていたとしても、豊かさや満足感は感じにくい。

例えば、お金はたくさんあるが時間と人間関係がイマイチな人。お金を楽しむ余裕がなく、分かち合う人間関係がないため、砂を噛むような思いで人生を楽しむことができない。

逆に時間はあってもお金がない人は、時間という資産はあるものの、お金がないため行動に制限がかかり、毎日が不自由に。できる事が限られ、人生を思うように楽しめない。

大切なのは人生のバランス感覚。人生を豊かにするには、健康はもちろん、トータルのバランスを考えて、お金や時間、仕事、人間関係を調整することが大切である。