行動すれば、結果が出る。成功することもあれば失敗することもある。行動する回数が増えれば、成功する可能性も高まる。思わぬ偶然で幸運に出会うチャンスも増える。経験もたまるので、成功確率はさらに高まる。
そのためには、挑戦する回数を増やすこと。そしてリスクをただ回避するのではなく、リスクを上手に管理しながら、リスクを下げることだ。リスクを下げれば、挑戦回数を増やせるし、あなたの強みを創り出す機会も増える。
永井 孝尚
人生何事も、「数撃ちゃ当たる」で上手くいく。
仕事で成功したいとき。恋愛で成功したいとき。そのとき重要なのは、一つに可能性を絞らないことである。
何か一つだけに絞っていれば、絶対に失敗できない。絶対に失敗できないとなると、プレッシャーもヤバイくらいにのしかかってくるし、成功までの過程を楽しむことができない。
もっと簡単にいうと、一つだけに成功の可能性を絞るということは、常に人生で背水の陣を敷いているようなもの。そんな状況で、あなたは人生を楽しめるだろうか?だからこそ、人生で成功したいなら、可能性を一つに絞らないことが重要なのだ。
はじめに
人生とは良い意味でも悪い意味でも、どうなるかは分からない。「私は◯◯したいです。そのために確実に成功する方法を知っています」という状況ですら、自分の意志とは無関係な外部の影響によって、進路変更を余儀なくされる場合がある。
その一方で、全く自分では予期していなかった偶然の出来事によって、「私は信じられないほどの幸運に恵まれました」という未来が訪れることもある。
ここから理解しておきたい人生の本質はシンプルである。すなわち、良くも悪くも人生はどうなるかわからない。人生に絶対はない。だからこそ念のため、選びうる選択肢を常に複数、用意しておくのだ。
選択肢を複数用意するということ
例えばあなたが独立開業で成功したいなら、必ず代替案を用意しておく。あなたが素敵な恋人をゲットしたいなら複数の相手を必ず候補として用意しておく。
「この仕事が失敗してもあの仕事で成功できればいい」
「誰かダメでも誰かがOKならそれでいい」
人生では常に、これくらいの余裕を持ちたい。
人生において、一つのことに全てをかけるのはリスクがありすぎる。よほど幸運に恵まれている人でない限りは、失敗する可能性の方が大きい。
「自分がやることは何でもうまくいく」という圧倒的な自信を持つことは美点ではなく、「傲慢」という名のシャドウが顔を出し始めている、危険サインである。
だからこそ「数」で攻める!
そもそも、人生は基本的に自分の思い通りにならない。だから何事も「数撃ちゃ当たる」。いろんなことに挑戦する。そうすれば、そのうちのどれかがヒットする。成功とは本質的に、そういうものだ。
もしあなたが人生で失望したくなければ、決して一つの物事にこだわらないことだ。「数撃ちゃあたる」で、いろんなことに手を出そう。
それで上手くいったことが、あなたが成功できること。あとはそれを突き詰めていけばいい。これが成功の常道なのだ。
最後に
常に選択肢を一つだけ用意する。それは自分が自信を持って100%うまくいくと断言できる。そんな状況でさえその自信はしばしば、自分を裏切る。そして「絶対に一つだけ」という考え方はやがて「一つしかない」という不安に姿を変えていく。
だからこそ大切なのは「これがだめでもあれがある」という代替案である。
「私は他のチョイスがありません。これで絶対にうまくやります」という背水の陣ではなく、「理由は分からないが、いろいろ試していればそのうちの何かがうまくいくだろう」くらい余裕があるほうが、現実はうまくいきやすい。
背水の陣はそれこそギリギリの状況でこそ敷けばいい。そうでないなら大切なのは代替案。複数の選択を常に、用意しておくことなのである。
出典
『「あなた」という商品を高く売る方法』