人はそう見られたいと思う人間になっていくものだ。
デニス・ウェイトリー
長い目で見ると、人は自分が「こんなものだ」と思う人間になっていく。
真面目に見られたい人、常識人として生きる人、社会のルールを無視して好き勝手やる人、それぞれの人と接すれば、あることが彼らに影響を与えていることに気がつく。
それは「セルフイメージ」である。
自分が自分と思う正体
収入や人間関係、仕事やライフスタイル。
全ては自己イメージの結果に過ぎない。「今」という現実の裏に、人の自己像。すなわちセルフイメージの問題が見え隠れする。
人は自分が受け取るものを許したものしか受け取ることができない。自分の予想以上のものを受け取ることになったら、どこかが居心地が悪い。
だから、イメージ通りの自分を変えないために、人生が豊かになるきっかけでさえ、手放してしまうのだ。
セルフイメージが人生の現実を決める!
では、自分の思う通り願う通りの人生を実現するために、どうすればいいのか?ポイントはシンプルだ。願い通りの人生を生きている自分のセルフイメージを持てばいいのである。
結局のところ、今のあなたの仕事。人間関係。手に入れているもの。それはすべて、あなたのセルフイメージを反映している。
逆に言えば、今自分の周りを一つ一つ見渡していくことで、あなたは自分のことをどう思っていたのか。セルフイメージが分かる。
不幸やトラブルを引き寄せる本当の原因
例えばあなたが女性で、「私は素晴らしい男性に愛される価値がない」と思っていれば、あなたの周りにはなぜかあなたの価値を下げようとする暴力DV男やダメ男が引き寄せられる。
だからあなたもいつも、男運の悪さに投げている。もしくは、恋愛を極端に避けている。
あなたが男性で、「自分なんて大したことがない」と自己卑下に終始していれば。部長からはゴミ扱いされ、同僚や部下からは「使えない人」扱いされることになる。
一方あなたが「自分は世の中から丁重に対応される価値がある人間である」という適切なセルフイメージを持てば。
あらゆるところであら不思議。人からなめられなくなり、デパートで買い物をしているときも店員から丁寧な対応を受け、仕事でもプライベートでも、あらゆるチャンスが運ばれてくる。
セルフイメージの違いは、人生において、致命的である。
本質は自分を正しく受け入れること
ここで一つ勘違いして欲しくないのは、適切なセルフイメージを持つにしろ、無理に「私はすごいんです」など、必要以上に高いセルフイメージを持つ必要はない、という話である。
大切なのはあなたはあなた。ありのままのあなた自身に価値があるという事実を、ただ尊重すればいいだけの話である。
無理に、自分を持ち上げる必要もないし、良い面でも悪い面でも、「そんな私はOKです」と、認め、受け入れることである。
これこそがまさに自己尊重であり、正しいセルフイメージを保つための習慣である。
決して完璧な人間ではなく、ときに間違いも犯す。それでも、自分は自分としてOKで、価値がある人間であること。世の中から尊重されるに値する人間であること。そのことを忘れないことが、大切である。
最後に
あなたが自分自身をどう扱うか。どのように考えているか。それはズバリ、世の中があなたをどう扱うかという問題に直結している。
あなたが周りから軽んじられ、幸せでない日々を送っているとするなら。
もしかしたらその本当の原因は周囲ではなく、あなた自身が心の奥で、「自分は価値がない」と、あなた自身を軽んじているからなのかもしれない。
セルフイメージは直に人生であなたが何を手に入れるか。世の中からどう扱われるか。驚くほど密接に関係している。
自分が自分だと思うセルフイメージを正しく変えていくことができるなら、実際の人生で起こる現実が変わってくる。
このことは本当に、知っておいて損がない話である。ぜひ参考にしてみてほしい。
出典
『成功の心理学』