孤独でいるときにのみ、人間は自由になれる。
浜野安宏
人は何かを得れば何かを失う。
何も失わず、何もかも手に入れることはできない。
自由な人生は誰かに気兼ねすることなく、自分の思ったとおりにでき、自分がやりたいこと、大切にしたいことを第一に生きていくことができる。
つまり、今したいことを気兼ねすることなくできるのが自由であり、自由でいるためには孤独でいることが不可欠である。
他人に気を遣っていたり、気兼ねしていたりしたら、自分が満足する時間を持つことはできない。
だからこそ人生、自分の思い通りに自由で生きようと思うのであれば、孤独な人生を引き受ける覚悟が必要だ。
この意味で、人によっては自由になるよりもむしろ、不自由に生きる人生の方が幸せと言うこともできる。
誰もがみな、自由がもたらす孤独を受け入れられるとは限らない。不自由だけれでも、誰かがいる安心感。その方が自由よりずっと良い人もいる。
それはつまりは選択の問題である。
自由は常に孤独が伴う。自分一人で何もかもできるということは、自分一人で何もかもしなくてはいけないということだ。
自由は素晴らしいことかもしれないが、決していいことだけではないのだ。
出典
『一流の磨き方』