優れた者ほど間違いが多い。それだけ新しいことを試みるからである。
P・ドラッカー
最終的に人生において大きな成功を得る人とは、たくさんの失敗を経験し乗り越えてきた人である。なぜなら、人が一番大きな学びを得る時は、痛い失敗をしたときだからだ。
行動を起こして失敗し、痛い目に合えば、体がその感覚を覚える。周りからもバカにされ、イヤな思いもするだろう。
しかしそこから学ぶことができれば、失敗はまさに恩恵に変わる。すなわち、失敗によって体験したことそのものが、人生の実践知となるのだ。
失敗には見返りがある
失敗すれば辛い。失うもの、代償もたしかにある。そうだとしても、10年20年のスパンで見れば、失敗によって成功がもたらされることのほうが多い。
「これは上手くいく、いかない」
という感覚が育まれ、
「こうすれば上手くいく」
という成功への感覚が磨かれる。何より失敗から立ち上がるという経験は、人の心を強くする。
幾多の失敗を経験し、そこからカムバックした人間は強い。この意味で出来ることなら、行動を起こして失敗するという経験は、ぜひ積んだ方がいい。
最強なのは倒れても起き上がれる人
失敗で心折れ、そしてそこからなんとか立ち上がる。
すると自分が一皮向け、以前よりも強く、そして賢くなっていることに気がつくだろう。ここに、失敗の意味と意義があるのである。
この意味で人生大切なのは七転び八起き。別に失敗してもいい。すべてをうしなってもかまわない。そこから立ち上がって復活することができれば、前よりもずっと、人生で素晴らしいリターンが期待できる。
だから失敗しても失敗しても、ネバーギブアップ。再起さえできれば全ての経験は自分のためになるのである。
最後に
最強なのは折れない自分。人生長い目で見れば、失敗することなんて、屁でもない。
なぜなら失敗を経て私たちはやがて。人生で本当に手に入れるべきものを手に入れ、なりたい自分になり、生きたい人生を生きることができる。
人生の「最高」は失敗を乗り越えた先に見つかる。だから人生で失敗したら、落ち込む必要はない。むしろ、一歩最高の人生へと近づけたことを、喜べばいいだけの話である。
これは綺麗事でも何でもない。実際、そうなるように、なっているのである。
出典
『現代の経営』