立ち止まることは最大のリスク。
現状維持でいい。そう思った途端、進歩は止まる。外の世界では、絶え間ない進化と発展が続いている。
何もせずに同じところにとどまっているのは、じつは最大のリスクなのである。
柳井正
人生で最強の人は、常に変わり続ける人である。
今日より明日。明日よりも明後日。常に現状に満足せず、良い意味で危機意識を持ち続ける。こういう人がある意味、最強の安定した人である。
世の中がどう変わっていこうとも、常に変化を続けていく。だからこそ逆に、安定した人生を送ることができるのだ。
変われる人=生き残る人
一方これからの世の中で最悪にマズイのは、変化を拒む人である。
今日という日が永遠に続いていくとし、自分の人生はもう大丈夫だと安心しきっている。
ところが、世の中は常に動いている。すべてのことはうつりゆき、何もかも、時間とともに変わっていく。
その変化を見ようとせず、自分を変えようとしない人は、変化に適応できなくなり、時代とともに淘汰されてしまう。
なぜ現状維持が危険なのか
このことを理解するためにとてもわかりやすいたとえが、「茹でガエル」の話である。
二匹のカエルを用意して、一匹を熱い湯に入れて、そしてもう一匹を最初はぬるいがどんどん温度が上がっていく水に入れる。
前者のカエルはその急激な温度に驚き、すぐに水から抜け出すが、後者のカエルは水から抜け出そうとせず、やがては熱さで死んでしまう。
これは有名なたとえ話だが、環境に対する変化の心構えとしては、これ以上ないくらい、重要な話である。
小さな変化の連続が大きな変化につながっていく
突然の大変化の前には、小さな変化が起こり続けている。それがある段階に達したとき、大きな変化がやって来る。すなわち、大きな変化の前には、必ず予兆があるのである。
今、世界が昨日と同じように見えているとしても。世界は常に変化し続けている。自分を変えようとしなければ、やがては完全に、変化に適応できなくなってしまう。
そうなってしまったときには「もう遅い」ということはないが、相当なダメージを受けるのは避けられない。
最後に
自分を変えるといっても、完全に別人になる必要はない。
大切なのは少しづつ、自分をアップデートさせていくことである。昨日できなかったことを身につける。一つでも新しい何かを身につける。
小さな変化を自分から起していく。現状維持NGの立ち止まらない自分になる。それが一番大切なことである。
世の中は常に変わっていく。時代に置いていかれない程度でいい。立ち止まらずに歩き続けよう。自分が動き、変わっていけば、変化に適応することができる。
本当に安定した人生を送りたいなら、自分から変わる必要があるのである。
出典
『現実を視よ』