自分を安売りすれば損をする。特にこんなときはなおさら要注意!

ネガティブモード発動中

人生で何を得られて何が得られないか。それは「自己評価」で決まる。

「私にはこれが相応しい」と心の底から思ったものは必ず手に入るようになっている一方、「私にはこれが相応しくない」と自分を過小評価してしまえば、手に入るものにロクなものはない。

これは、朝が来れば昼が来て昼が過ぎれば夜になるという自然の法則と同じくらい確実な法則である。

この意味で、「自分に自信を持て!」という問題というよりは、適切な自己評価を維持するための取り組みを行う価値がある。

しかしいくら最善を尽くそうとも、人生では「自分はダメである」と自信を失くし、自分を過小評価してしまうタイミングがある。

それを一言で言うと、「喪失を経験したとき」である。

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例えばこういうタイミング

あなたは、今まで長く引きずるような失恋をしたことがあるだろうか?

「自分にはこの人しかいない。この人以上に最高の恋人は現れない!」

そんな僥倖の出会いがあったにも関わらず、あなたはその人に愛されない。勇気を振り絞って告白したものの、相手には既に恋人がいた。

あなたは、まるで世界が終わってしまったかのように、何も考えることができない。ただ感じるのは、胸の奥に感じる鈍い痛みである。

こんなときあなたはこう感じるかもしれない。自分は愛される価値がない人間だ、と。

また、こんな場合はどうだろう?

あなたは今、会社で一つのプロジェクトを任されている。あなたはプロジェクトを成功させるためにプライベートの時間を削り、成功を実現させようと必死に努力する。

にも関わらず、あなたの仕事はボロクソにこき下ろされ、上司からは「君に任せたのは失敗だったよ」と失望される。

この状況で「自分はダメじゃない!」と自分を信じられるのは、相当難しい話である。実際はひどく落ち込み、自分の未来を悲観してしまうのが自然な心境である。

本質は「期待した現実」を失った失望

それで一体何が言いたいのか?

つまるところ、人間には自分に自信を失くし、「自分はダメだ・・・」と落ち込む状況がある、ということである。それが喪失体験である。

愛する人を失ったとき。結果を出せず周囲の期待に応えられなかったとき。自分自身の目標が消えてしまったとき。人は自然と自信を失い、自分を現実以上に低く見積もってしまう。

当然、気持ちも落ち込むし、楽しいことを考えたり、「これからいいことがある!」と明日にワクワクすることもできない。

そこにあるのは自己否定や自己嫌悪など、ネガティブな感情である。

大切なのは自己評価が下がっているときの行動

とはいえ、この記事では「それは悪いことなのです」とあなたに伝えたいわけではない。長い人生、自分を見失い、自己嫌悪や自己否定する時期はあって当然である。

問題なのは、自分を必要以上に低く見積もり、その後の人生で、自分自身を安売りしてしまうことである。

これはお約束なのだが、あなたが自信を失くして自己評価が下がっているときに限って、あなたの心のスキを付け入ろうとする人が登場する。

例えば、あなたが失恋して落ち込んでいるとき。

「君は素晴らしいよ」とあなたを励ましてくれた人と「そんなつもりはなかったのに・・・」という関係に発展した経験があるかもしれない。

なぜそんな泣きっ面に蜂が起こるのか?その理由は一つ。あなたがいつも以上に自分を低く見積もっていたからである。

すなわち、自分を安売りしてしまったからである。

問題はこういうこと

人は喪失体験を経験することで、必要以上に自分を過小評価してしまう。それによって自分を安売りし、更にマズい状況へと自分を追いやってしまう危険がある。

だからこそ大切なのは、自分が必要以上に自分のことを低く見積もっていないか。安売りしていないか。自尊感情を意識することである。

そして、どんなときに「自分はダメだ・・・」と自己否定に入ってしまうのか。心の動きに敏感になることである。

そうすれば最悪の間違いが起こることは阻止できる。それは恋愛、仕事、ライフスタイル。あらゆる面で、あなたの不幸を防ぐ予防薬になるだろう。

特に、失恋したとき。仕事で失敗したとき。すなわちあなたが望む現実を失ってしまったとき。選択や大きな決断はNGである。

あなたは正常な自己評価を失い、間違った選択をしてしまうリスクがある。このときだけは、「何もしない」というのも、立派な対処法の一つである。

最後に

自分を安く売れば損をする。だから必要最低限、「自分はOKである」という適切な自己評価を維持することが大切である。

とはいえ現実問題、人生では様々な喪失を経験するのが必然である。仕事。恋愛。健康やその他諸々。あなたが望む現実を失う機会はどうあがいても避けられない。

そんなときは心は自然にネガティブになる、ということを忘れなければ大丈夫。そしてそのときばかりは、あえて何も考えず、積極的な行動を控えればいい。

幸い人の心は、もとの状態に戻ろうとする回復力が備わっている。

何かを失った後でも、そこから更に間違った選択によって自分自身を不幸に追いやらない限りにおいては、挽回のチャンスを手に入れることができる。

だからこそ知っておきたい。人生では自分を過小評価してしまう要注意タイミングがある、ということを。