人生においてあなたという人間の真価が試されるのは「向かい風」にさらされているときである。
あなたは「前へ進む」という強い意志を持ち一歩一歩着実に、進もうとする。にも関わらず、前方からは強い風が吹き、あなたは前へ進もうにも進むことができない。
この記事では、そんなときの心構えをお伝えする。
はじめに
そもそも人生に安定はない。
どんなに「完璧」な人生設計をしたところで、想定外は必ず起こる。コツコツ時間をかけて大切に何かを積み上げても、それが壊れるときは一瞬で壊れる。
「なぜ?」と天を罵倒したくなるような出来事が起こるのが人生のリアルである。だからこそ大切なのは人生を長い目で考えることである。
人生晴れの日もあれば大雨の日もある。天気が荒れているときはじっとして、天気の回復を待つのが賢い選択である。
そして、天気の回復を「待つ」ことは自分を信頼できるからこそできる行動である。
「取り返しのつかない致命傷」を受けるパターン
これはほんとうによくあることなのだが、「人生こうすれば大ダメージを受けて失敗する!」という典型的なパターンが、動いてはいけない時期に動いて致命傷を受けてしまうパターンである。
状況が良くないとき、その状況を挽回したい気持ちは分かる。誰だってそういう気持ちになる。だがあいにく、状況が悪いときに劣勢を一気に挽回しようとした結果さらに自分を追い詰めてしまうのがお約束である。
なぜなら、その時期は「自分から動いてはいけない」時期だからである。
停滞にさえ意味がある
向かい風は警告である。「あなたは今降りていく時期にいます」という警告である。だからこそここで、あなたの真価が問われる。
本当の意味で自分を信頼している人は、失敗や停滞といった「ネガティブ」な経験でさえそれを自分の人生に必要不可欠な要素であることを確信している。
だから、苦境にさらされているときですら、その現実を恨むことはない。長い目で見ればその失敗。停滞。挫折は、人生で必要なプロセスだからである。
大切なのは信じることである。今が「止まれ」ならそうすればいい。理由は分からないかもしれないが、それは「止まれ」である必要があるのだから。
最後に
人生は常に幸せである必要はない。時に不満で、苦しく、うまくいくかないくらいがちょうどいい。
あなたが人生で挫折し、立ち止まり、停滞し、悶々とする時期を経るからこそ、人生の喜びや幸せを深く味わうことができる。そして何より、人としてバランスが取れる。
人生は長い。そして、状況は時とともに変わる。長い人生良いときもあれば悪いときもある。だからこそ信じる必要があるのだ。今は必要だから停滞している、と。