ここでは一つ、あなたが今後の人生を生きていく上で覚えておく価値がある情報を提供したい。それはズバリ「警告サイン」の話である。
私たちは日々失敗し、学び、成長していく。だが失敗には良い失敗と悪い失敗がある。
特に「人としての道」を大いにあやまるような失敗や、最初から「それはやめとけ」ということが明白なことはしない方がいい。
そこで知っておきたいのがこの記事の話である。思い当たりがある人は、悪いことは言わない。警告には素直に、従っておくことが大切である。
はじめに
私たちは人生で様々なあやまちを犯す。失敗のない人生はありえない。ただし、あなたが「それをしてはいけません」という行動を起こそうとしたときは必ず、警告サインが与えられる。
あなたが警告サインに気がつかず、あやまちを犯し続けていれば、ますますその警告サインは大きくなる。そしてあなたは最終的に、取り返しがつかないあやまちを犯してしまうことになるだろう。
大切なのは、最初の警告サインに気づいた段階で、引き返すことである。それならまだ傷は浅くてすむ。傷が浅ければ再起は余裕である。
間違っているからそれは起こる
こちらの記事で、問題が起こり続けるのは間違った方向へ進んでいる証拠であることをお伝えしたが、「それをしてはいけません」の警告も、似たような仕組みである。
あなたが自分にとって良くないことをしようとしているときは必ず、警告が与えられる。それは問題や障害といった目に見えるものから、心理的な「イヤな予感」など目に見えないものだったりする。
いずれにせよそれを無視していても、「今すぐ」その警告が実現化して、あなたに致命的となるような現実がやってくることはない。
が、警告サインはどんどん大きくなっていく。そして最後にあなたは、無視できないほど致命的な問題を引き起こす。それは「ハインリッヒの法則」によって説明することができる。
1件の重大な事故の裏には300件の「ヒヤリ」がある!
ハインリッヒの法則とは、事故や問題発生の有名経験則である。
かんたんに言うと、重大な事件が起こってしまう背景には、29の軽い事故があり、その背景には300もの異常があるという法則である。
あなたが車の免許を取得したなら教習所で「ハインリッヒの法則」について耳にしたことがあるかもしれない。
「車で大事故を起こす前にはヒヤリとするような事故未遂の出来事が何度も起こっている」という話なのだが、この法則こそがまさに人生で幾度も与えられる警告サインそのものである。
警告サインが小さいうちに軌道修正を
あなたが間違った行動をしているとき、「これでいいの?」「大丈夫かな?」など、「ヒヤリ」としてしまうような小さな警告が与えられる。
その警告は小さいので、あなたは「気のせい」と気にもとめず、警告を忘れてしまう。もしくはなかったことにしてしまう。
しかし、次に警告がやってくるときは、明らかにそれと気づく軽微なものに形を変えていく。そして、警告はますます明瞭になり、そして大きな問題へとつながっていく。
このときはもう、残念ながら手遅れである。
まとめると
それで一体何の話なのか?ポイントは何なのか?要点をシンプルにまとめれば、最初の「ヒヤリ」を軽視してはいけない、という話である。
警告が小さいときに自分の行動を改めれば、ほぼ無傷で安全に、軌道修正をすることができる。しかし、警告が大きくなってきた段階での軌道修正は痛みが伴う。
実際問題、あなた自身がそれに気づいていても、引き返すのは強い抵抗を感じるだろう。だからこそ警告が小さいうちに、である。
「これはもしかしたら自分への警告かもしれない」と気づいたらまだ間に合う。間違いは早い段階で正そう。まだ、引き返せるうちに。
最後に
人は誰でも間違いをおかす。失敗し、時にあやまった道へと進んでしまうことがある。
そんなときは必ず、「それを続けてはいけません」という警告サインが発せられている。それに気づき、行動を修正できれば問題ない。
しかし、警告サインに気づかず、もしくは気づいても無視していれば、やがて警告サインはどんどん大きくなっていく。そして、取り返しがつかない問題が起こる。
間違ってもいい。失敗してもいい。大切なのは初動である。間違いに気づいたら、今すぐ軌道修正をしよう。軌道修正ができるうちに。