思い通りの未来を実現することは難しい。だが「私はこの道を進む」という意志を持つことによって

未来に思いをはせる男

結果を恐れてはいかん。大切なのは自分の意志だよ。未来は自分自身でつくるものだ。

ドク

人生には、この世界に生まれ落ちた瞬間から決められていることがある。親、生まれた場所、幼少期の環境といったものがそれである。

それらは自分自身の意志や努力によって変更することはできない。「変えられないものとどう向き合うのか?」ということも、この世界における学びの一つである。

その一方。私たちには、自らの意思とその意志に基づいた選択、そして行動によって決められるものがあるもある。それこそが未来である。

今現在どんな現実があろうとも未来は現時点で未確定。今このときより変えられる余地が、残されている。今現在の現実を変えることが難しくとも、より良い未来へ向かうことはできる。

「私は私なりの人生を選ぶ」という意志を持ち、歩み始めることによって。

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はじめに

私たちはこの世界に生まれ落ち、それぞれの人生をそれぞれの理由を持ち、歩んでいく。

人生で起こることのすべてを自分で決めることはできないがただ一つ、他ならぬ自分自身で決められることは確かに、ある。それは自分の生き方、歩む道である。

繰り返しになるが、私たちは人生で起こるイベント、目的地へと至る歩みの過程を自分自身で完全に決めることはできない。意志を持ち進むべき道へ進もうとしても、時にそちらとは違う道を歩まされているように思える出来事も起こるだろう。

だが大枠の部分においては、最終的な行き先は自分自身の意志によって影響される。すなわち、「人生は自分の思い通りになる」ことはないが、長い目で見れば自分の意志は多少なりとも、尊重されるのである。

人生の正解はない。ゆえに

「流される」という言葉がある。

それは自分自身で自分の人生を考えるのではなく、他の誰かの考えに自らの人生における様々なチョイスを委ねてしまうことを意味する。

「◯◯することが人生の正解であり良いことである」という他者評価はたくさんあり、それらは私たちの人生において幾度もその影響力を発揮する。そして、それらのすべてを「間違いである」と白黒を決めつけることは適切ではない。是々非々で、必要に応じて流されることに納得できる場面もあるだろう。

ただしどんなチョイスにせよ、その先に待つ未来を生きるのは他ならぬ自分である。他者評価に自分の未来に介入させる。その結果責任は、自らの人生において問われることを忘れてはいけない。

それは自分で決めた道。だからその道は

もしも人生がただの生存のためではないとしたら、重要なことは人生で何を得たかというよりも、どんな人生を生きたのか?結果ではなく過程それ自体によって評価は決まる。

ゆえに重要なのは、自分自身の納得感である。「私は確かにこの道を選び、歩んでいる」という気持ちを日々実感しているなら、今目の前に困難や障害があろうとも、それらによって心から打ちのめされるようなことはない。

だが、自分自身で考え意志を持ち歩んだ道ではなく、他の何かによって敷かれたレールを考えなく歩いているときはつねに、「これでいいのか?」という疑問が心のどこかから、湧き上がり続ける。

それをすべて否定する必要はない。大切なことはその道は自分自身が考え、責任を持って選んだ道なのか?今一度確認した上で、自分のこの先の生き方を問うことが大切である。

最後に

長い目で見れば、人生には未来を左右する決定的なタイミングがあるように思う。

進学や就職といった「外的なイベント」はもちろんそうなのだが、「私はこちらの方向へ進みたい」という内側から湧き出る何かに気づき、自らの意志によってその道を進むことを決めた瞬間がまさにそれである。

「私はそこへ進む」と決めた瞬間、そこに至る道が誕生する。それは最初、細く長く、そして曲がりくねった先の先をはっきりと見通すことができない道である。だが勇気を持って進むことを決意し、一歩一歩その道を進み続けていく。するとやがて、自分がたどり着くことを決意した場所へとたどりつく。

上智大学名誉教授の渡部昇一先生はその著書でこのようなことをおっしゃっている。「人生で成功するために最も重要なのは心的態度である」と。

人生で成功することを「自分自身にとって最高の人生を生きること」と理解するならば、結局1にも2にも重要なのは、自分自身の心の持ち方。そして「私はこう生きたい」と願う意志なのだ。

出典

『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』