人間関係には2つの付き合いがある話【人生と生活】

凛とした女性

生きるということは、他者と関わっていくこと。すな

そこでこのページでは、そもそも人間関係には2つの種類があるという原則的な情報をお伝えする。

この情報を知っておくことで、あなたの人生においてどのような人を大切にすればあなたの人生が豊かに、幸せになるか?それを見分けるヒントになるだろう。

人間関係には2種類ある

結論から言って人間関係には2種類ある。それは、「人生における付き合い」の人と、「生活における付き合い」の人の2種類である。

これは『沈黙』などで知られる作家の遠藤周作さんがその著作で語っている人間関係論なのだが、この指摘を日々意識することは人間関係で苦しまないために非常に重要である。

なぜなら「この人は自分にとってどちら側の付き合いなのか?」を理解し整理することで、適切な距離感を維持することができるからである。

では具体的に、人生おける付き合いと生活における付き合い、それらが一体どのようなものなのか?このページでかみくだき、分かりやすさ重視であなたにお伝えしたい。

人生における付き合いの人

かんたんにご紹介すると、人生における付き合いとなる人は、文字通り「あなたの人生で生涯に渡って痕跡を残す人々との関係」である。

例えばあなたの人生の方向性を決定づける人。悩んでいたとき進むべき道を示してくれる人。人生の転機であなたの手助けをしてくれる人。あなたの根本的な価値観に大きな影響を与えた人。

人生に影響を与えた本の著者。指導を受けた先生。形はなんでもいいが、リアルで面識があるなしに関わらず、あなたの心、生き方に影響を与え続ける人が人生における付き合いを持つ人である。

また、長きに渡ってあなたの人生に登場し続ける人もまた、人生における付き合いの人である。両親。親友。恋人。法的なパートナー。彼らと関係は損得だけでは割り切れない何かがある。

だからこそその影響力は大きい。%で言えば、人生における付き合いとなる人は多くはならないかもしれない。しかしあなたの人生における影響度は絶大である。

生活における付き合いの人

一方、人生の80%を占める人間関係が生活における付き合いの人である。

これは非常にシンプルで現実的な人間関係である。学校や職場の人々。取引先。人生に影響を与えないその場限りの表面的な友人。SNSなどでネットのみでつながっている薄い人々。

日々の暮らしを送る上で関わることになる人が生活における付き合いの人である。この特徴はその関係が「一時的」なものであることである。

例えばあなたは今の職場で様々な人間関係を築いているが、あなたがその職場を辞めたとしたら、どれくらいの人とその後、付き合いが継続するだろう?多くの人が退職したとたん、前の職場の人々とは関係が切れてしまうことだろう。

このように、「生活を基盤とした共通の関係」でつながっているのが生活における付き合いの人である。そして人間関係の多くの悩みは、この生活における付き合いの人との間で起こることになる。

それはいわば生存競争

ではなぜ生活における付き合いの人との間で問題が起こるのか?

それはdoingを基盤にした関係だからである。すなわち、生活における付き合いの人は、人間関係を持ちつつも、互いに利益を競合し合う関係の人である。

例えば「職場の同期」をイメージすれば分かりやすいだろう。同じ時期に会社に入った同期は皆競争相手であり、その中の誰かが出世すれば、当然残りの人たちの出世のチャンスに影響が出る。

会社の「お局」が若い新人の女性社員をいびるのも、若い女性社員が男性社員に注目を浴びることで自分の立場に影響が出ることを恐れているからである。野心ある課長が自分より能力がある部下を潰すのも同じことである。

このように生活における付き合いの人は基本的には「生きていく場所で関わる競合者」である。

同じ学校の同級生だったとしても。同じ会社の同僚だったとしても。その中から敵対する人が出てくるのは、構造的にそういうものなのである。

つまり生活における付き合いの人とは端的に言うと利害関係者である。だから争いが起こりやすく、人間関係の軋轢が生じやすいのがその関係の大きな特徴である。

人生に大きな痕跡を残す人

人間関係で失望せず、ストレスを抑えて生きていくために大切なのは、「その人とどんな形でつながっているのか?」という認識を間違えないことである。

公の場でつながっている人に、昔ながらの親友のような親密さや信頼関係を希望するのはそもそもがお門違いである。それが何らかの利害によってつながっている関係であるならば、「大人の付き合い」をするのが、両者にとっても安全である。

とはいえ安心していい。繰り返すが人間関係には人生と生活、2つの付き合いがある。

利害関係でつながる安心できない関係がある一方で、あなたの人生において大きな影響を与え続ける人は必ず表れる。

具体的にいつ・どこで出会うのかは個別の話になるのでここでは一般論にとどめておくが、あなたにとって本当に大切な人間関係とは、あなたの生活(利害関係)の場の外で見つかる場合が多い。

特にあなたが人生の転機を迎えているとき。悩んでいるとき。将来のことを考えたとき。その出会いはベストタイミングでやって来るだろう。

最後に

人間関係には2種類ある。人生における付き合いの人と、生活における付き合いの人、この2種類がある。

私たちは日常の暮らしにおいて、生活における付き合いの人と関わりながら生きていく。それと同時に、人生の節々で、人生の在り方そのものを変えてしまうような大きな影響力を持つ人とも出会う。

それぞれの人間関係は意味と役割が違う。あなたがつながっている人はどちらの人なのか?その認識を間違えず、役割以上のことを求めないこと。これが人間関係のベースとなる振る舞い方である。

あなたに良い出会いあれ。

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