世の中には、人を言葉によって励ます人がいる一方、言葉によって人を自分の思う方向へ動かそうとする人がいる。
前者の場合、その話を聞けば「そうか、自分の人生もまだまだこれからだ!」と安心し、前へ進むことができる。心が折れて挫けそうになるときも、言葉に励まされ、底に落ちても踏ん張ることができる。
しかし後者の場合。「あなたはこれから不幸になります」「あなたのやることはうまくいきません」など、なぜか不安を煽る言葉を連呼する。その目的は極めてシンプルである。
だからこそ「誰」の言葉に耳を貸すのか?それは私たちが、私たちのかけがえのない人生を守るために真剣に考えたいポイントである。
あの人があなたに不安を植えつける理由
あなたのことを人道的な立場で支え、応援してくれる人は、そもそもあなたを助けてどんなメリットがあるかなど、いわゆる「私欲」を持ってあなたを応援するわけではない。
そのため、あなたがどう行動すべきなのか。とやかく口をはさむことはない。あなたがピンチに陥ったときも、必要以上の手や口を挟まず、そっと見守ってくれる。
一方で、あなたの心を意図的に揺れ動かして不安にさせようとしている人は必ず、背後に思惑を持っている。
彼らはあなたが求めていないにも関わらず、「○○をしないとあなたに不幸が訪れます。だから今すぐXXしましょう」という「アドバイス」を口にする。その言葉の背景には、あなたを利用しようとする私欲が隠されている。
1にも2にもHold on.
大切なのは、どんなときも、あなた自身が心をしっかり持つことである。
かりに何らかの不幸が訪れたとしても、それを不幸と考えず「より良い人生を歩むためのきっかけ」と考えれば、対処法は見えてくる。
そもそも不幸が全く訪れない人生はありえない。むしろ、不幸が起こったということは、今後素晴らしいことが起こる前触れなので、今できる現状のなかで、あなたなりのベストを尽くせばいいのである。
だからこそ、あなたの心を乱すような邪心に満ちた言葉を吐く人の話を信じる必要はない。占いでもアドバイスでも何でもいいが、あなたに不安を植え付けようとする人の話は「意図がある」と考えることである。
悪い暗示は完全無視で
例えばあなたはこんな話を知っているだろうか?
ある男性が手相占いをした。占い師は男性に向かって、「あなたは一生お金に恵まれません」という占いをした。それで男性はどうなったか?日本一の納税者、すなわちとてつもないレベルの大金持ちになった。
結局、人を不安にさせるようなことを言う人の背後には善意ではなく目的がある。
人を不安にさせることができれば、人を自分の思い通りに動かしやすくなる。だから「絵を買え」だとか「このブレスレットを身につけなさい」とか、冷静に考えれば「ちょっと待ってください」という話が出てくるのである。
だからこそ大切なのは、あなた自身が不安を感じたとき。より一層不安を植え付けるような人の話は、一切耳をかたむける必要はない。
もっとあなたの気持ちが前向きになったり安心できるメッセージを見つけて、それを頼り、前へ進んでいくことが大切である。
最後に
世の中には人を不安にさせるようなことを言って、人を自分の私欲のまま、動かそうとする人がいる。
その手法は合法的な形をとっていることもあるし非合法な形をとっていることもあるが、いずれせよこの場合、「信じる者は救われない」という結末に至るのがその基本構造である。
あなたの人生は誰が何と言おうと、あなた自身で決めることができる。だからこそ、意図を持った他人の言葉には注意を払う必要がある。
言うとおりにしなければ運気が下がる?不幸が訪れる?それも一興である。
なぜなら人生は必ず、マイナスのなかにプラスがある。不幸のなかに幸福がある。そして、完全に100%、幸せな人生はありえない。成功続きもありえないし、幸運だけ受け取ることもできない。
実際問題、人生には不幸な時期がやって来る。しかしその先にはもっと素晴らしいことが待っているかもしれない。だからこそ心を強く持って、前へ進もう。途中経過はどうであれ人生最後は、うまくいくようになっているのだから。