あえて「自分探しをしない」という選択

自分を探し続けて

天才の構成要素は、ちょっとした才能と大いなる努力、そして、群れの価値観に流されず、「自分という絶対ブランド」を信じ続ける”自分力”なのかもしれない。

才能の比重は以外に低いのだ。

山田玲司

正直なところ、自分が本当に何者なのか、どんなことができて、どんな才能があるか、そして何が好きでどんな人生を行きたいのか、100%完全に知りうるのは案外難しい。

あるときはこっちがいいと思ったりするし、またあるときはあっちのほうがいいと思ったりする。つまり、時と場合によって、自分はいともかんたんに変わってしまう。

だからもしあなたが自分自身についてあれこれ悩んでいるようであれば、一つを提案をしたい。それは、「自分とはこういう人間である!」という自分探しを一切やめることである。

あなたがあなたであることにこだわらなくてもいい。つまり、あれこれ意見が変わるのもあなた。「自分がない」ように思えるのもあなた。

別に、それに何の問題があるのか?自分があるということは言ってみれば、固定化された自己像があるということだ。

それは良い面もあるのも確かだが、逆に言うと柔軟性に欠けるということでもある。つまり、「自分はこうあるべきだ」という強いイメージにしばられてしまうのだ。

だからこそおすすめしたいのは逆張り。みんなが自分自身を必死で探そうとしている今の時代だからこそ「逆張り」が肝心だ。

別に自分なんて探さなくてもいい。あなたはあなたが自然に思った通り、感じたとおり、いつでもどこでも「変節」できる人間であっていい。

そうすれば、人生で何が起こって対処できる。それに、いろんな変化を楽しめて、案外人生飽きることがないかもしれない。

ということで、もしあなたが自分探しを続けているなら、そして「これが自分だ!」というあなた自身が見つからなければ、別にそれで問題ない。

ただ、あなたはあなたが思った通りに生きればいいのだから。

出典

『非属の才能』(光文社新書、2007年)