「今いる場所は自分がいるべき場所ではない」と感じたあなたはきっと

さぁ、かかってこい!

自然淘汰によって選ばれるのは、環境を最も有効に利用するように自分の生存機械を制御していく遺伝子である。

リチャード・ドーキンス

人は端的に言って、環境の生き物である。

環境によって、白にも黒にも自由自在、変化する可能性を持っている。逆に言えば、環境に問題があるならば、どれだけ努力しようが、そ

「自分さえ良ければ何をしてもいい」「結果が出れば手段は問わない」という環境にいれば、ダークサイド堕ちは必然だ。

どんなに白い人間でも、その環境に長くとどまれば、やがて真っ黒な人間に成り果てる。それが環境の恐ろしさである。

だからこそ、その環境に「何かがおかしい」と早めに気づいた人間は、早急にその環境を後にする。これはある意味、適応戦略である。

つまり、自分が人間としてダメになってしまわない環境を選ぶこと。それこそが長い目で見て、真っ当な人生を送るために、とても大切なことである。

この意味で、今いる場所は自分がいるべき場所ではない。もしあなたがそのように感じたならきっと、それにはそれ相応の根拠があるはずだ。

もちろん、何もかも環境のせいにするのは間違っている。今いる場所で、自分がすべきことをし、最善を尽くすことも大切である。

しかし、人間の意志以上に、環境がもたらす影響力は大きい。

環境が間違っていれば純粋無垢。真っ直ぐな努力を惜しまない青年も、やがては犯罪者に変わってしまう。それが、環境の怖さだ。

だからこそ、自分が今、どんな環境にいるのか。そこは自分を正しく成長させてくれる場所なのか。それとも、人間としてダメにしてしまう場所なのか。

その判断については、自分を直感を大切にし、正しい決断をしたい。

そう、朱に交われば赤くなる。あなたもやがては、その環境にいる人達と、同じ穴のムジナになるのだから。

出典

『利己的な遺伝子』