人生には、「これは欲しい!手に入れたい!」と強く願っているけれど、手に入らないものがある。
自己啓発等の本では、「心から本当に欲するものは手に入れることができる」と言われている。
しかしなぜ、心から強く欲しいと願っても手に入らないものがあるのか?
この記事では、その理由について述べる。
はじめに
まず結論から。
どうしても欲しいと思っているけれど、どうしても手に入れることができないもの。
それは、本当はほしくないもの、もしくは自分にとって必要ではないものである。
意識の上ではそれが欲しいと思っている。しかし、無意識では、それを本当に欲しいとは思っていないのである。
本心は絶対にウソをつかない
たとえば私の体験だが、ある女性に激しく恋をした。
しかしその後、彼女には複雑な事情があり、まっすぐに「一緒になろう」と素直に言えない事情があることが判明した。
何度も逢瀬を重ね、情は深まっていくものの、あと一歩踏ん切りがつかない。
正直に言うと、前へ進むこと。それによって自分の人生が変わってしまうことを恐れていた。
それで結局ケンカ別れをして、もう会うことはなくなってしまったが、今だからこそ分かる。
あぁ、「自分は彼女とは心から一緒になりたいと考えてはいなかったのだ。本心は逆だった」と。
それは本当に欲しいものなのか
意識はしばしばウソをつく。
すなわち、意識で思っていることと、本心から思っていることは、全く別物であることが少ない。
人は自分にとって本当に必要なこと。心から欲しいと思っていること。
それに対しては、迷うことなくそれを手に入れるための行動ができるようになっている。
この意味で、本心から願うことは実現するという話は、まんざらウソではない。
「行動しない」がすべての答え
「仕事をやめたい」と思っているのに、まだ転職活動を始めていない。
「買いたい」と思っているものがあるけど、それを買おうと出かけない。
「痩せたい」と思っていても痩せられないで、スイーツを食べてしまう。
その理由は、本当に心から、そう思っていないからである。
意識では「したい」「欲しい」と思っているかもしれない。しかし無意識はそう思ってはいない。
だからしたいことを実現するための行動ができない。だから手に入らない。それは別に悪いことではない。
本心は常に、自分にとって正しいからである。
最後に
人生、自分にとって本当に必要なもの。大切なもの。心から手に入れたいと思うものは手に入るようになっている。
しかし、どれだけ意識の上で「欲しい!」と願ってもどうしても手に入れることができないものがあるならば。
もしかしたらそれは、本当にあなたが欲しいものではないかもしれない。
「手に入らない」という結果をネガティブに考えず、むしろ、なぜ手に入らないのか。その本当の理由を一人静かに考えてみる。
すると、手に入らないことが実は、自分にとってプラスであることに気づくかもしれない。
意識では「したい」と思っていることができないこと。「欲しい」と思っていても手に入らないもの。
それにはそれなりの、理由が隠されているのだ。
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