どんなに最悪でも目の前にある現実を否定しない。それによって

佇む美女

自分の生活がどんなにみずぼらしくても、それを正面から受けとめて、生きることだ。

その生活から逃げ出したり、激しい非難を浴びせてはならぬ。その生活は君自身ほど悪いものでもない。最も裕福なとき、心は最も貧しく見える。

ヘンリー・D・ソロー

今すぐ不幸になれる考え方。

それは自分の家、収入、生活、人間関係を、他の人の生活と比較すること。すると、一瞬で自分の人生が惨めで、無価値なものに思える。

いくら稼いでも、上には上がいる。いくらあなたが「いい家」に暮らしているように思えても、上には上がいる。

だからあなたが誰かと自分の暮らしを比較した途端。心穏やかにならない、不穏な感情が湧き上がってくることを実感するだろう。

いずれにせよ比較志向は、人生を貧しくするだけで、決して得にはならない考え方だ。

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自分の人生を他人と比べる無意味さ

貧しい暮らしにも価値がある。豊かな暮らしにも良いところと悪いところがある。

大切なのは、豊かさや貧しさに優劣をつけることではなく、その多様的な価値観があることを理解し、認めることである。

あなたが「今の自分の人生はさえないもの」と思っていたとしても。実は、その「さえない」と思える人生そのものに意味と価値があったりする。

つまらない毎日、無意味に思える暮らし。そこでの暮らしをじっと見つめてみると、実は、思わぬ宝物を見つけることができる。ここに自分の人生、一番の価値がある。

自分は自分でそれでいい

何気ない生活、「価値がない」ように思える人生。自分の価値判断を横に置いておいて、あるがまま、人生を見つめてみる。

偏見のない目で自分の人生を見つめてみると、「自分の人生はそんなに悪くはない」という現実に気がつく。

確かに「隣の芝生は青い」ように見えるが、そんな比較思考から卒業して、今ここにしかない、自分の生活の価値を見出してみる。

ありきたりだが、自分の人生は1つしかない。そして、それがどんなものであれ、そこにはきっと、それなりの価値があるのである。

最後に

あなたにはあなたの人生がある。それが人と比べてどうだとか、そんなナンセンスな比較思考を持つ必要はない。

もちろんあなたが自分の暮らしに不満ならそれを変える努力を始めることができる。

しかし今の現実がどうであれ、あなたの人生はあなたの人生。他人と比較する必要は一切ないということだけは、覚えておいてほしい。

あなたの人生がどうであれ、それでいい。あなたは一人の人として価値ある存在なのだから。

出典

『森の生活』(講談社学術文庫、1991年)