あなたには、あなた自身の人生が用意されている。
これから先、どうすればよいか。もし今、あなたが立ち止まっているのなら、それは人生の棚卸しをする絶好のタイミングである。
あなたがこれまで歩んできた道のりを振り返り、その経験を棚卸しすることで、あなただけの「人生のテーマ」が用意されていることに気づくはずだ。
もし、あなたが今まさに人生の転機を迎え、これからどこへ向かうべきかを漠然と考えている日々を過ごしているなら、今こそが棚卸しのベストタイミングである。
これから進む道を見つけるための、貴重な気づきのヒントとなるだろう。
はじめに
人生とは、経験すべきことを経験する歩みである。起こる出来事、与えられた出会い。それらすべてに、一切のムダはない。
人生の棚卸しをし、あなたがこれまで経験してきたことや、出会ってきた人とその意味について振り返ることによって、その時には分からなかった意味が、やがて分かるようになるだろう。「だから、それは起こったのだ」と。
そして理解する。人生とは、点と点がつながり、やがて線となっていくものであるということを。
人生から「求められていること」に気づく
人生には、さまざまなことが起こる。それは決して良いことばかりではない。心が傷つき、トラウマとなるような「悪い」ことも起こる。
それが起こったとき、私たちは思う。「生きることは苦しい」と。そして問いかける。「なぜ、そんなことが起こったのか?」と。その意味をすぐに理解することはできない。しかし、やがてあなたは、その意味に気づくことになる。
あなたの人生で起こった出来事を一つひとつ丁寧に確認していくことによって、その理由は明らかになる。「だから私は、その経験をする必要があったのだ」と。
人生を棚卸ししていけば、すべては「塞翁が馬」であることに気づく。起こることには、すべて長い目で見るべき意味がある。それは呼びかけの声である。あなたを誘う、人生からの呼びかけである。
人生で起こることには意味がある!
人生は、「起こったこと」に意味がある。
あなたが出会った人やあなたが経験してきたこと、そしてあなたが感じ、選択してきたこと。これら一つひとつが、「あなたの人生」の在り方を示唆している。そして、それに気づくことができるのは、あなただけである。
もしあなたが今、何らかの理由で立ち止まっているのなら、無理に先へ進む必要はない。まずはノートとペンを用意しよう。そして、あなたが生まれてから今日までの歩みを、一つひとつノートに書き記していこう。
あなたの人生で、いつ、どんなことが起こったか。その結果、あなたはどうなったのか。誰と出会い、その人とどのような関係が生まれたのか。その人があなたに、あるいはあなたがその人に、どんな影響を与えたのか。
挫折も、成功も、苦しみも、喜びも、すべてを書き記していく。その一つひとつの経験は、まるでパズルのピースのように意味を持ち始める。
そして、あなたは気づくだろう。あなたの人生の中で、繰り返し表現されているテーマが存在していることを。
最後に
私たちは一人ひとり、それぞれが「自分の人生」というテーマを与えられている。
良い意味でも、悪い意味でも、私たちは結局、自分にしかなれない。そして、自分になって、自分の人生を生きることにこそ、意味がある。
では、どうすれば自分の人生を見つけることができるのか。それは、「起こったこと」「出会った人」「あなたがしてきたこと」を棚卸しすることで、見えてくる。
あなたは、自分を過小評価してはならない。人と比べる必要もない。あなたには、あなただけの大切なテーマがある。あなたは、あなたであればそれでいいのだ。
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