よい人とよい付き合いをするためには、よい場所が必要である。
加谷珪一
この人と仲良くなりたい、いい関係を持ちたい。
そういうときは、その人と「どこ」で会うか、場所に気を配ってみるのも一つの方法だ。
むさ苦しくて居心地の悪い場所に誰かといっしょにいても、関係は進展しにくい。
しかし、すっきりとしたインテリア配置に穏やかな空気、座り心地のよいイス。
よい雰囲気がある場所だと、会話も気持ちよく弾む。そこに美味しい料理や飲み物があればなお最高だ。
これが場所の影響力
場所は気分、思考を刺激し、無意識のうちに、意思決定に影響を与えている。
会う場所に気を配ることで、「No」としか言わない相手から「Yes」を引き出すことができる場合もある。
居心地のよい快適な場所なら、いっしょに過ごす人の気分も快適に近づく。だから好印象をゲットしやすくなる。
しかし逆に、居心地が悪い場所なら、「この人といっしょにいたくない」と思われるリスクがアップする。
この意味で、大切な人、関係を深めたい相手ほど、どこで会うか、場所に気を遣う。それは決して無意味な努力ではない。
大切なのは人への気遣い
だからこそ、どんな場所なら相手を楽しませることができるか、リラックスさせられるか。
人と会うときは、そんな発想を持っておいて損はない。それが良い人間関係を築くための必要な配慮である。
つまるところ人と良い関係を築きたいなら。居心地が悪い場所。気分が悪くなる場所に人を招くのはNG。
どんな場所で会うか。そこまで気を遣うことが大切である。
出典
『あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣』(かんき出版、2014年)