遠くではなく足元を見つめ、少しずつ前へ進む。それが人生という長い旅路の歩み方

堂々と立つ男

一歩一歩前へ進む。それも、「自分のペース」で。長い人生、この心構えを維持することはとても大切である。

私たちはそれぞれ、「自分の人生」という課題に取り組んでいる。自分の人生は「他の誰かの人生」ではない。

そのため、自分の人生と誰かの人生を比べることは、根本的に意味がないし、それをしたところで、何かプラスになるわけでもない。いやむしろ、マイナスの方が大きいだろう。

だからこそ大切なのだ。「自分のペース」で歩き、そして「自分の目的地」へ向かうことが。

はじめに

人生にショートカットはない。

遠くの目的地へと思いを馳せることはできるけれども、今すぐそこ。足元を見つめ一歩一歩、必要な時間をかけて進んでいく。それが人生という旅路である。

そこで必要以上に焦る必要はない。この道は私の道。「自分には自分の行き着く場所がある」と信じて、今ここから足元を見つめ、一歩一歩、進んでいく。

急ぐ必要はない。それは自分だけの旅路。あくまで一歩一歩。自分のペースで、着実に進めばいい。

目的は自分で見つける

ときに焦り、ときに迷う。寄り道もたくさんするのが人生という旅路である。

そして面白いことに、まっすぐに目的地へとたどり着く人生よりも、適度に立ち止まり、そして道に迷うことで、人生は結果的に豊かで、そして充実する。

「あなたの人生は○○です、だからこちらへ進みなさい」

誰かに自分の人生の目的地を教えてもらうことはできない。だから迷う。立ち止まる。道を間違える。でもそれでいい。それは長い長い旅路のほんの一部なのだ。

ゆっくり着実に、進む。

目的地が見えなくてもいい。今必要なのは、足元を見つつ、ほんのすこし先に見えている道を進むことである。

それは暗闇のなかでほんのかすかに光る月の明かりを頼りにして、漆黒の闇夜を歩く過程と似ている。見えている光はほんの少しだが、それを頼りに進んでいく。ゆっくり、少しずつ、光を頼りに進んでいく。

大切なのは、今見えている光を頼りにして、進める範囲で、ゆっくりと進んでいくことである。

最後に

今見えている道があるならば、その道を進んでいく。今できることがあるならば、それに取り組む。

そうして少しずつ、今ここから進んでいくことで、やがて道は、つながる道へとつながり、最終的に、私たちそれぞれの、目的地へとたどり着く。

私たちはその全てを見通すことはできない。むしろ、私たちに見えるのは、その道の、ほんの僅かな部分だけである。でもそれでいい。大切なのは、今見えている道を進んでいくことなのだから。