人生について思うこと、それこそが

2人の美女

人は、何でも、「思う」ことができる。これは本当に不思議なことだ。これが自由の原点だ。

人生はつまらないものだと思えば、人生はつまらないものになり、人生は素晴らしいものだと思えば、人生は素晴らしいものになる。

何もかも、思った通りになる。

人生は、自分が思った通りの人生になっている。人は、思うことで、人生の運命を自由に創造することができるんだ。

これは、なんて素晴らしく、かつ、なんて厳しいことだろう。

池田晶子

人は自分が考えた通りの人間になる。

「自己規定」という言葉があるが、人はそのとおりに、「私はこういう人間である」と自分で自分を規定した人間になる。

それは自己イメージ(セルフイメージ)と言い換えてもいい。

仕事、人間関係、収入、ライフスタイル、だいたいは、自分が「無意識にこうだ」と思った状態におさまっている。

これはとても不思議で、そして恐ろしいことだ。

「自分はできる、これくらいのいい暮らしはできるはずだ」と思っていたら、そこそこいい暮らしを実現できる。

しかし、自分の人生はこの程度だと思っていたら、本当にそのとおりの人生になってしまう。自分はダメだと思っていると、ダメな現実を目の当たりにし、ダメな人生が実現する。

結局、人生は自分が求める以上の何かを与えてはくれないのだ。

自分の想像の範囲、自己規定の枠の中で、人生が決まっていく。となると、自分の人生をどうするか、どう生きていくのか、自分自身で答えを出さねければならない。

どう生きたいのか?誰と人生を過ごしたいのか?どれくらいお金を稼ぎたいのか?

「私はこうしたい」という自分の気持ち、考えを意識する。それこそが、人生を生きることであり、運命を創ることだ。

人は自分が考えた通りの人間になる。(心のどこかで)考えた通りの人生を歩む。あなたはどんな人生を望むだろう?

出典

『14歳からの哲学』