愛は計算じゃない。正反対だから好きになっちゃうこともある。安らげるから好きになっちゃうこともある。
ブリジット・ジョーンズ
人が人を好きになる。そこには理屈で説明できない複雑な何かがある。
「この人は絶対にありえない!」と思うくらい頭ではハッキリと「No」と思っているけれど、一方で強烈に惹かれる何かがある。
付き合ってみれば何もかも正反対。生まれも育ちも、考え方も価値観も。
だから毎日問題ばかり起こる。「こいつは気に食わない!」と相手の言動に腹が立つし、しょっちゅう失望させられる。
ところが、一方で、どうにも惹かれてしまうところがある。他の誰でもない何か特別なものを感じる。理屈は分からないけど、実際問題、なぜかそういうことがあるものだ。
だから結局人が人を好きになるということは、計算ではなく、もっと本能的、無意識的なものなのかもしれない。
世の中たくさんの人がいる。そして、そのたくさんいる人のなかから、ある一人を好きになる。それはある意味、とてもすごいことなのだ。
だから頭であれこれ考えても、結局のところ仕方ないのだ。出会ったのが一つの縁で、きっと出会うべき理由があったと思いたい。
出典
『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』